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札所23番・音楽寺の「寺ピアノ」が1周年 「誰にでも弾いてほしい」

ピアニストの呉信樹さん

ピアニストの呉信樹さん

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 秩父札所23番・音楽寺(秩父市寺尾)で4月7日、「寺ピアノ」の1周年記念コンサートが開かれた。寺ピアノは、昨年2月に同寺の本堂に寄付された電子ピアノで、訪れた人は誰でも演奏することができる。

第二部では観客と共に歌った

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 当日は約1年ぶりにピアニストの呉信樹さんが演奏を披露。ベートーベン「悲壮ソナタ第2楽章」、ショパン「ノクターン第2番」、シューマン「トロイメライ」など7曲を演奏し、首都圏各地から訪れた観客らが耳を傾けた。コンサートの第2部では、呉さんの伴奏で「朧(おぼろ)月夜」「花」「四季の歌」などを観客らが共に歌い、「良い時間を過ごせた」「歌ってスッキリした」という声も聞かれた。

 同寺総代の原島久さんは「寺ピアノが知られるようになり、多い時では1日5組が弾きに来る」と話す。今後も本堂に声をかければ、同寺が開いている時間内に誰でも弾くことができる。

 同寺では昨年「音楽寺ファンクラブ」が発足し、毎月、「寺カレー」というイベントを12回開いてきた。今後、再開する予定だという。敷地内の「蝶(ちょう)を呼ぶ花の丘」にはフジバカマの株が植えられ、10月には大型のチョウ「アサギマダラ」の飛来が期待される。原島さんは「面白いイベントをこれからも企画していくので、たくさんの方に集まってほしい。音楽寺には寺の名前にある通り、音楽に携わる方が日本全国や海外からも訪れる。ぜひ音楽寺に注目してほしい」と呼びかける。

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