横瀬町の旧芦ヶ久保小学校(横瀬町芦ヶ久保)で7月26日、保護猫の里親探しと保護活動に取り組む任意団体「Eir's garden(エイルズ・ガーデン)」が譲渡会・チャリティーイベントを行った。同団体として初の試みで、70人ほどの参加者が集まった。
「Eir's garden」平沼さんと、「桜の森どうぶつ病院」皆本院長によるトークセッション
会場では、子猫の譲渡会のほか、オリジナルグッズやハンドメード雑貨の販売、レザーを使った小物作りのワークショップ、シフォンケーキやベーグルなどの焼き菓子・スイーツを扱うマルシェも併せて行った。売り上げの一部は保護猫活動に充てられるという。
14時からは、桜の森どうぶつ病院の皆本里実院長と同団体代表の平沼智英子さんがトークセッションを行った。秩父地域の猫にまつわる問題や現状について、保護活動と獣医療それぞれの現場から見えている実態や今後の展望を語り合った。
平沼さんは、目の不自由な犬を保護施設から引き取ったことをきっかけに保護活動を始めた。当初は自宅の庭に来る猫を保護する程度だったが、活動の幅を広げ、現在は自宅の2階をシェルターとして運営している。4月には横瀬町の官民連携プラットフォーム「よこらぼ」に採択され、行政とも連携しながら活動を続けている。
トークセッションでは猫の繁殖力の実態も説明。猫は年2回、発情期を迎え、1回の出産で4~8匹前後を産むため、対応が遅れると1匹の母猫から年間40匹近く増える。高齢者宅で計17匹の引き取りに至ったケースも紹介した。一人暮らしの高齢者が猫を飼うようになった後、家の中で繁殖してしまい生活に悪影響が及ぶ実態があるという。
猫を捕獲(Trap)して不妊手術(Neuter)を施し、元の場所に戻す(Return)「TNR活動」についても説明し、「野良猫の繁殖に伴う課題は横瀬町だけでなく秩父地域全体に共通する」と話した。
平沼さんは「猫の譲渡だけでなく、物資の支援、餌を一つでもいいので持ってきてもらう、会いに来てもらう、そういう形での関わりでも本当にありがたい」と話す。当日は物資や寄付など、来場者からの支援も多く集まった。
同団体は猫の保護にとどまらず、高齢者や障害のある人が得意分野を生かして猫と関われる居場所づくりも見据え、活動を継続していくという。