札所巡りと健康づくりをかけ合わせた「横瀬手形スタンプラリー」が9月1日に始まった。12年に1度の「秩父札所午歳総開帳」から「あしがくぼの氷柱」の時期にかけ、地域内外の人の周遊を促し、ウオーキングによる健康増進につなげる。
各スポットそれぞれにスタンプのデザイン、インク色など工夫を凝らした
スタンプの設置場所は、町内の札所5番~10番をはじめ、横瀬町役場、Area898、花咲山公園、寺坂棚田などの地域拠点や飲食店を含む全15カ所。台紙となる「手形」は、町役場や横瀬駅前観光案内所、ブコーさん観光案内所、Area898などの施設で配布する。手形の表面は地図になっており、各設置場所を巡って地図上にスタンプを押していく。
手形には特許技術の「ミウラ折り」を採用した。対角を持って引っ張るだけで一瞬で広がり、ワンタッチで折り畳める。裏面には所要時間が約1時間30分から約2時間50分までの4つのモデルコース(札所巡礼コース、横瀬コース2種、芦ヶ久保コース)のほか、歩数や体調を記録できる健康ログ欄を設けた。
道中の協力店舗で手形を提示するとサービスを受けられる仕組みも取り入れた。スタンプ獲得数に応じた景品として、5個でオリジナルクリアファイル(先着1000人)、10個でクリアサコッシュ(先着200人)を、町健康子育て課窓口で進呈する。全15カ所をコンプリートした参加者は、後日開催する町長からの表彰状授与式に招待する。
企画のディレクションとデザインは「malme.design(マルメデザイン)」の吉田武志さんが担当した。各スタンプは札所の本堂や役場庁舎など施設の外観をモチーフにし、スタンプインクには瑠璃色や山吹色、あかね色、もえぎ色などの和色を用いた。地図上には、町内で見かけるカワセミ、キジ、タヌキ、シカ、テンなどの動物のイラストも配置した。
健康子育て課の町田修一さんは「部署を異動しながら5年にわたり町のウオーキング事業に関わっているが、実は自分自身、歩くのがあまり好きではない。だからこそ、手に取りたくなるかわいい地図やスタンプ、レベルや内容を分けたコース設定など、つい歩きたくなる仕かけにこだわった。車では気づかない植物や動物などがこの地域には多い。歩いて、時折足を止めるからこそ気づく町の魅力がある」と話す。
吉田さんは「デジタルスタンプラリーも楽しいが、今回はアナログにこだわった。スタンプをきれいに押せるかどうかも含め、言葉や絵を書き込むなどアナログの楽しさを味わってほしい。完成した地図は家に飾って、思い出としても楽しんでもらえたら」と話す。
期間中には、札所の副住職や健康運動指導士と共に歩くイベントも、企画を進めている。参加無料。来年1月29日まで。