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観光農園・カフェ・キャンプ場から成る「秩父ファームステイ」開業 相乗効果目指す

公園橋の下のキャンプ場

公園橋の下のキャンプ場

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 秩父公園橋の下に「秩父ファームステイ」(秩父市中村町)がオープンして、間もなく2カ月になる。

サクランボは摘み取りしやすく育てている

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 同施設は滞在型・体験型観光農園とカフェ、キャンプ場から成る複合施設。代表の新井信好さんが2016(平成28)年、45年ぶりに秩父に戻ってきた際に「故郷の魅力を多くの人に知ってほしい」と思う気持ちが膨らみ、事業を始めた。

 秩父に戻ってきた新井さんは農業に着目。「地元の農家の方に教えてもらいに行ったが、『農業はもうからないからやめろ』という意見が多かった。農家が少しでも将来にわたって続けていける産業にしていくためにはどうすればいいかを考え、今の流通システムに問題があるのではと感じた」と当時を振り返る。

 「観光は秩父の大切な資源で、秩父の魅力を引き立たせる事業は街を豊かにすることができる。農業体験、地産地消、宿泊を一つにまとめることで、それぞれの分野が相乗効果を生むと考えている」と新井さんは話す。

 農園ではサクランボ17種やブルーベリー、サツマイモやジャガイモなどを育てており、農泊の準備も進めている。サクランボは秩父が南限といわれているいう。栽培するに当たり、秩父の低い気温が必要になるという。

 大正ロマンの建築用法で建てたというティファニーブルー色のカフェでは、地元の野菜や果物を使ったピザやフレンチトースト、ジェラートなどのメニューを提供。屋外にも席があり、犬と一緒に食事を楽しむこともできる。キャンプ場は30サイトで、サイトごとにAC電源を設置。環境整備など、できるところは全て自分たちで行っているという。

「近くにスーパーなどもあるので、ファミリー層やキャンプ初心者の利用も多い。夜は公園橋のライトアップも楽しめる。今後は当施設のやり方が事業モデルの一つの軸となり、秩父で起業を考えている人の後押しになれれば。当施設は秩父を明るく照らすシンボルでありたい」と新井さんは期待を込める

カフェの営業時間は10時~16時。キャンプ利用は、チェックイン=11時~15時、チェックアウト=10時30分、料金は1棟7,500円~(別途施設利用料、オプション料金有り)。要予約。

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