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小鹿野町の洋菓子店「なないろHARUsweets」が2周年

店主の奈良さんと子どもたち

店主の奈良さんと子どもたち

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 小鹿野町の洋菓子店「なないろHARUsweets(ハルスイーツ)」(小鹿野町般若、TEL 0494-26-7761)が11月22日、2周年を迎えた。

秩父産のイチゴをたっぷり使ったドリップケーキ

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 閉校した旧長若中学校向かいの自宅の一角を、店と調理場に改装。商品はクッキーやマフィンなどの焼き菓子約20種類のほか、生ケーキやパフェなど。3畳ほどのこぢんまりとした店内に商品を所狭しと並べる。

 営業日はインスタグラムで知らせる一方、誕生日・記念日用のケーキの注文を随時受け付けている。不定期でマルシェなどのイベント出店も行う。

  材料には、「アクアファーム秩父」の平飼い卵、県産の小麦のほか、フルーツは地元農園のものなどを使う。店主の奈良春佳さんは「なるべく地場の味で、安心して食べられるものを心がける」と話す。

 奈良さんは、秩父市の洋菓子店「プロヴァンスの森」(秩父市上宮地町)に5年間勤務。結婚を機に職場を離れた後も、当時のなじみ客から個人としてケーキなどの注文を受けていたという。

 創業した2020年秋は既にコロナ禍にあったが、地元商工会経由で利用できる助成金もあり、「勢いで始めた」と奈良さんは振り返る。「製菓業界は肉体的にハードで、歳を重ねてからではつらい。今のうちだと思った」とも。

 5歳の長男と1歳の長女を子育てしながらの店の切り盛りは苦労も多いという。「娘を寝かしつけてからの作業が基本。子どもが起きていたら、例えばキッチンの磁石をいじるのに気を取られているうちに急いで手順をこなすなど慌ただしい日々。ただ、『ママだから』を理由にしたら何もできなくなる」と話す。

 受注管理から製造まで全て自身の責任。SNSでは、育児や仕込みの都合で注文への返信が遅くなってしまうことがある旨を正直に伝え、「理解のあるお客さまの心意気に支えられている。家族や周囲のサポートで何とか2周年にこぎ着けた」と感謝の気持ちを表す。

 オープン日の営業時間は10~19時。現在、クリスマスケーキの予約を受け付けている。価格は、ロールケーキ=長さ8センチ1,600円~、ホールケーキ(生クリームとチョコ)=4号サイズ4,300円~。

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