秩父地域の情報を発信する「ちちぶエフエム」（秩父市中町）の開局準備から現在までをつづった「コミュニティ放送局　ちゃんとやればうまくいく　ちちぶ3人娘の挑戦」が出版された。

ちちぶエフエムに来局して購入すると、特製ステッカーが進呈される

　同局は2019年10月の開局以来、7時から21まで完全生放送を行っている秩父地域のコミュニティー放送局。同地域出身の磯田恵美さん、山中優子さん、出浦ゆみさんが取締役を務める。株式会社設立から5年間、ひたむきに放送と向き合ってきた3人の奮闘を、フリーランスライターの井出貴美さんがインタビュー形式でまとめた。

　同書には、3人の出会いや会社設立、株主募集、送信所探し、スタッフ募集と研修、番組制作などの過程や、開局直後に起きた「令和元年東日本台風」の被害を乗り越えて放送を再開し、秩父地域の人との絆を深めていく様子などがつづられている。

　社長の磯田さんは「ちちぶエフエムが開局して2年半。これまで運営、放送ができているのは秩父地域の応援してくださる皆さんのおかげ。この本を読んで、開局を目指している人、そして地域の人に知ってもらう機会になれば」と話す。

　取締役の出浦さんは「著者の井出貴美さんも、コミュニティー放送局でパーソナリティーを務めていた。井出さん自身の経験から、どうしてちちぶエフエムがうまくいっているのかの『成功の鍵』を知りたい、これからコミュニティーFMを立ち上げたいと思っている人の参考書のようなものとして作りたいと言ってもらえた。本のタイトルに恥じないよう、これからも秩父地域の皆さまの力を借りながら、秩父地域の今を発信していきたい」と意気込む。

　価格は880円。同局に来局して購入する場合は、特典として同局オリジナルキャラクターのステッカーを進呈。同局サイトで紹介する通販サイトでも扱う。