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長瀞のそば店3代目が岩畳通りで自家焙煎コーヒー店 長瀞にコーヒー文化を

「長瀞珈琲焙煎室」代表の林さん

「長瀞珈琲焙煎室」代表の林さん

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 長瀞の岩畳通りにある「そば処はやし」(長瀞町長瀞)の2階に昨年12月18日、「長瀞珈琲焙煎室(ながとろコーヒーばいせんしつ)」がオープンした。

「長瀞珈琲焙煎室」店舗外観 店はそば店の2階

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 代表の林竜汰さんは小川町出身。幼い頃から、祖父が「そば処はやし」を経営していたため長瀞に遊びにきていた。大学を卒業した後は埼玉を離れて専門商社や大手メーカーで営業の仕事をしていたが、2020年6月、そば店の3代目として戻ってきた。

 林さんは「自分でも事業がしてみたい」という思いから、長瀞に足りないものは何か考えたところコーヒー文化が少ないように感じ、開業に向けて動き始めたという。「コーヒーは元々好きだったが、初めは自分で焙煎(ばいせん)すると思っておらず、開業を決めてから必死に勉強した」と当時を振り返る。

 開業資金の一部をクラウドファンディングで募り、目標の150万円を上回る167万5,500円を296人の支援で達成した。支援金は焙煎機などの費用に充てる。小型の焙煎機を使った焙煎体験も7月以降にできるようにしていく予定。

 同店では焙煎したコーヒー豆を店舗とネット通販で個人にも販売する。地元の企業にも卸しており、店向けにはオリジナルブレンドコーヒーの配合も可能。「豆はスペシャルティコーヒーを使っているため、深くいりすぎると『豆の個性』が少なくなってしまう。豆本来の味が楽しめるように浅いりのシナモンローストから中深いりのシティローストまで焙煎している」と林さんは話す。

 「長瀞をおいしいコーヒーでいっぱいにして、観光客の満足度を上げていきたい。長瀞のコーヒー文化が今後、観光資源の一つになっていけば。ゆくゆくはコーヒースタンドやカフェも経営したい」と林さんは期待を膨らませる。

 営業時間は11時~16時、月曜・火曜定休。同店はそば店の2階にあり、訪れる際はそば店内の階段を利用する。

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