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上長瀞駅前にジビエキッチンカー「桜東風」 秩父の食材にこだわり

オーナーの岡野さんとジビエキッチンカー

オーナーの岡野さんとジビエキッチンカー

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 秩父鉄道・上長瀞駅前にジビエキッチンカー「桜東風(さくらごち)」がオープンして、9月16日で半年を迎えた。鹿肉をパティに使ったハンバーガーや鹿のソーセージ、秩父産の蜂蜜を使った蜂蜜ドリンクなどを販売している。

鹿のバーガー(プレーンタイプ)

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 店主の岡野直樹さんのメイン事業は、ジビエの加工・販売と蜂蜜の製造・販売。岡野さんが代表を務める「Bonpu(ボンプ)」(皆野町皆野)は2月、国の交付金を活用してジビエ加工場「皆野ジビエ加工場」を建設した。同工場では秩父のジビエを加工してソーセージ、シチュー、パテドカンパーニュ、リエットなどを製造。蜂蜜は、同社が皆野の山で養蜂し、アカシアやクローバー、藤などさまざまな花の百花蜜を作っている。

 岡野さんは「有害鳥獣として捕獲され、そのほとんどが埋設など廃棄処分されている。私も猟をするが、鹿を捕獲することはストレスを伴う。鹿を有効活用できないかという思いから、ジビエの加工場を建設し、おいしい秩父のジビエ料理を多くの人たちに知ってもらうため、キッチンカーを始めた」と話す。

 メニューは鹿のバーガー4種(プレーン、チーズ、エッグ、エッグチーズ、各800円~1,000円)、鹿のソーセージ(700円)、蜂蜜ソーダドリンク(レモン・梅、各600円)、冷凍ブドウを丸ごと入れたジュース(600円)などがある。バーガーのパティとソーセージは秩父で獲れた鹿肉を使い、ドリンクの材料となる蜂蜜やフルーツも秩父産にこだわる。

 商品開発はジビエの本場・フランスのシェフ、ベルナール・アンクティルさんをアドバイザーに迎え、「本格的なフレンチの味を意識した」という。毎月1~2回秩父を訪れるアンクティルさんと共に、定期的にメニュー開発を行っている。秋にはフレンチの食材によく使われる栗、干しブドウ、柿を使ったメニューやバーガーの新商品、ダブルチーズバーガー(1,300円)を販売予定。

 岡野さんは「市内でジビエキッチンカーを出しているのは私たちだけ。1年かけてゆっくりと知名度を上げて、ジビエキッチンカー目当てで上長瀞駅まで来てくれるリピーターが増えてくれたら」と意気込む。

 年内の出店場所は上長瀞駅前を予定。出店は土曜・日曜・祝日の10時30分~14時。雨天中止。出店スケジュールや出店場所はインスタグラムで知らせる。

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