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誰でも弾ける「寺ピアノ」 秩父札所23番・音楽寺でお披露目

ピアノを寄付した田川信之さん(右)と音楽寺総代の原島久さん

ピアノを寄付した田川信之さん(右)と音楽寺総代の原島久さん

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 秩父札所23番・音楽寺(秩父市寺尾)に「寺ピアノ」が設置され、2月15日、お披露目会が開かれた。茅ヶ崎市在住の田川信之さんから寄付されたヤマハの電子ピアノ「クラビノーバ」を、「誰にでも弾いてもらえるように」と本堂に設置した。

ピアニストの呉信樹さん

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 お披露目会では田川さんと音楽寺総代の原島久さんがテープカットを行い、ピアニストの呉信樹さんが記念演奏を披露。山田耕作作曲「からたちの花」、ブラームス作曲「ワルツ第15番」、バッハ作曲「アリオーソ」など5曲を演奏し、観客らは大きな拍手を送った。

 田川さんは「ふさわしい場所に寄付できてありがたい。いろいろな人に弾いてほしい」、原島さんは「どなたにでも、寺の静寂の中に自身の音楽を響かせてほしい。ピアノに夢を、未来を語りかけることで、世界が始まる。お子さんにも、ぜひ楽しんで弾いていただければ」と話す。

 演奏後、呉さんは「音量や音色をさまざまに変えられる楽器なので、自分の弾きたい曲に合わせて変えて楽しむこともできる。場の響きを聴いて調節して」と呼びかける。

 今後は、本堂に声をかければ、同寺が開いている時間内に誰でも弾くことができる。

 音楽寺では今後、「音楽寺ファンクラブ」を発足し、年間継続して竹細工作りやキノコ狩りなどを企画する予定。原島さんは「寺ピアノと併せて、たくさんの人に訪れていただければ」と期待を込める。

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