小鹿野町のボランティア団体「東北の被災者と支援者をつなぐ会」(小鹿野町下小鹿野)が10月28日、今年7月に発生した熊本地震の被災地へみそを届ける「ワンコイン・1人みそ1パックを贈る運動」を始めた。
被災地では発災から3カ月が経過した現在も、1000人余りが避難所生活を余儀なくされているという。同活動では「一杯のみそ汁で心も体も温まってもらおう」と、寄付金500円ごとに新井武平商店(皆野町皆野)の「山武味噌(みそ)」1パックを被災地に届ける。
同会は10月上旬、6カ所のボランティアセンターを通じて、新潟県産コシヒカリ計2.5トン(2キロ入り1225袋)を被災地へ送り終えた。被災者からは感謝の手紙なども届いている。第2弾となるみその発送は11月末を予定する。
秩父地域を中心とした有志約100人で構成する同会は、2011(平成23)年の東日本大震災や2024年の能登半島地震の際にも、軽トラックや5トントラック、ワゴン車などを被災地へ届け、物資運搬や生活支援を継続してきた。被災者の手作り品を展示販売する秩父の被災地支援グループ「ともに会」なども協力し支援の幅を広げている。
活動の原点は約30年前にさかのぼる。代表の高田哲郎さん(91)らが、同会の前身となる「中国の山村の子ども達に学校を贈る会」を結成。退職金で中国の貧困地域に小学校を建設するなどし、子どもたちの就学を支援した。
支援を受けた当時の子どもが大人になり、「今度は日本に恩返ししたい」と、東日本大震災や能登半島地震の際に義援金を寄せるようになった。今回の熊本地震でも発災2日後に「教育里子」たちから30万円が寄せられ、それをきっかけに同会会員へ寄付を呼びかけたところ、9月末までに約100万円が集まり、米を購入する原資となった。
高田さんは「支援する側とされる側という関係ではなく、人と人とのつながりとして県や国を超えて活動を続けてきた。国際間の緊張が高まる今だからこそ、民間の助け合いの輪を大切にしたい。被災地の声を聞きながら、米の次はみそが良いだろうと第2弾を企画した」と話す。
寄付は1口500円から受け付ける。