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横瀬町にものづくり施設「たてラボ」 秩父高の同級生2人が立ち上げ

たてラボの中心となって運営するハシケンさん(右)とカトケンさん(左)は秩父高の同級生

たてラボの中心となって運営するハシケンさん(右)とカトケンさん(左)は秩父高の同級生

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 横瀬駅から徒歩10分ほどの場所にある「エリア898」2階に3月16日、「TATE Lab.(たてラボ.)」(横瀬町横瀬)で3月16日、オープニングイベントが行われ約70人が集まった。

ショップボットを使い、アート作品なども作れる

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同施設では「ものづくりを通して、自分の心の声を知る体験ができる」という。

 同施設には、1220ミリ×2440ミリまでの木材を加工できる機材「ShopBot(ショップボット)」を設置。専用ソフトを使って設計図を作ることで、切り抜きや穴開け、深さを指定して彫刻することもできるという。

 木材加工がメインだが、刃を取り換えることでアクリル板や金属板などの加工も可能。切り出したパーツはプラモデルのように接着剤などでつなぎ合わせたり、ビスでとめたりして、家具やアート作品を作ることもできる。

 「じばさん商店」(宮側町)で販売している「秩父七味」の陳列台や個人宅のテーブル、自社サイトで販売する椅子なども、ショップボットで作られた。貸し出し(1時間4,000円)も行っているが、初めて使う場合は使い方講座(1回1万円)の受講が必要。

 たてラボは、橋本健太郎(愛称=ハシケン)さんと加藤健太(同=カトケン)さんが中心となって運営するプロジェクトの拠点として開設。2人は秩父高校の同級生。互いに秩父を離れていた時期もあり、橋本さんは制作会社「スキーマ」(東京都渋谷区)の取締役を務め、加藤さんは家具職人の道に進んだ。それぞれ秩父市と横瀬町に数年前に帰郷。互いに結婚して家族ぐるみの交流を続けていた。

  昨年4月ごろ、同所が空き地のままになっていたため活用する話が持ち上がった。加藤さんが独立するタイミングということもあり、橋本さんが声をかけたという。加藤さんは「ハシケンから声がかかって、とてもうれしかった。古くから付き合いのある友人と事業をすると思っていなかったので、期待に応えたいし、面白い仕事をしていきたい」と意気込む。

 橋本さんは「僕のいるスキーマという会社はウェブサイト構築やスマートフォンアプリやグラフィックデザインなどの『二次元のクリエイティブ業務』を中心に取り組んできた。今回は三次元のものづくりという新しい事業への挑戦」と話す。

 「浅く広く横につながりやすい時代だからこそ、自分と向き合って自分自身を『縦』に深掘りしていくという意味で『たてラボ』の名称にした。深掘りするという意味でも地域の職人であるカトケンと横瀬や秩父、埼玉の地域資材を使うものづくりやワークショップにも取り組んでいきたい」とも。

 施設の見学や機材レンタルは事前予約制。ワークショップの詳細はサイトとSNSで知らせる。

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