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秩父・本町「お食事処 秩父新世界」が3周年 豚みそ丼・すき焼きなど提供

せかい豚みそセット大盛(1,210円)

せかい豚みそセット大盛(1,210円)

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 秩父の「お食事処 秩父新世界」(秩父市本町)が5月24日、3周年を迎えた。同店は創業1915(大正4)年の精肉店「世界商事」が経営している。

秩父新世界 外観

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 同店は、初代が肉の行商から仕事を始め、昭和初期には料理店兼旅館で牛鍋(すき焼き)が食べられる「世界牛肉店」の名で、今の「秩父新世界」と同じ場所で営業していた。秩父の織物産業が衰退していくにつれ店の売り上げが落ち込み、一度土地を売り渡したという。

 現社長の大島隆芳さんは「『いつかこの土地を買い戻したい』という先代の話を子どもの頃から聞いていた。土地が大通りに面していることもあり、自分としてもいつかここに店を建てたいと思っていた」と話す。

 大島さんの念願がかなって土地を買い戻し、開店の準備を進めるとコロナ禍のタイミングと重なってのオープンとなった。「コロナ禍でのオープンは不安もあったが、地元や観光のお客さまに支えられたおかげで無事に3周年を迎えることができた。当店は戦後に先代が考案した豚肉のみそ漬けが土産品としても知られ、以前から『その場で食べられるようにしてほしい』という要望も多かった。『せかい豚味噌(みそ)丼』以外にも、歴史の長い牛鍋メニューを残したくて『せかい和牛すき焼き重』や、夜は『すき焼き宴会』を楽しめるようにした。今後は新メニューも考案して、より満足のいくメニューを追及していきたい」と大島さんは話す。

 「自分はバイクに乗るのが好きで、いろいろな地域に行ったり、その地域の人と話したりしている。その時に秩父にさまざまな特産品があったり千年続く神社があったりと、改めて秩父の魅力に気付く」とも。

 3周年を記念して公式のLINEアカウントを作成。「発信にも力を入れるためにアカウントを作った。より多くの人に秩父の魅力を感じてもらえるよう、当店がある秩父・本町に人の流れを作れるよう、本町のアイコンのような店になるよう頑張って、自分たちが頑張ることで本町に新しい店が増えれば」と大島さんは期待を込める。

 営業時間は、11時30分~15時、16時30分~18時(夜はテイクアウトのみ、土曜・日曜・祝日は11時30分~16時)。火曜定休。

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