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秩父の田口木工がミズナラの原木を使ったスティックで「埼玉県新商品AWARD」大賞

「know enough/樽を知る」は焼酎などの酒に入れて使う

「know enough/樽を知る」は焼酎などの酒に入れて使う

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 埼玉県物産観光協会主催の「埼玉県新商品AWARD2022」で昨年12月、工芸・雑貨カテゴリーで「田口木工」(秩父市黒谷)の「know enough/樽(たる)を知る」が大賞を受賞した。

「know enough/樽を知る」は処分されてしまうミズナラの木材を利用して商品化した

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 同アワードは、優れた県産品を国内外へ発信し「SAITAMA BRAND」を確立するとともに、人にも環境にも優しい「優れた製品・観光サービス」を提供する活動を推進し、埼玉県の産業を持続的に発展させることを狙いとしている。2021年9月1日~2022年9月9日の間に発売した商品が対象で、昨年6月~9月の募集期間に58点がエントリーしていた。

 工芸・雑貨カテゴリーで大賞を受賞した商品は、高級酒を熟成する際に使うミズナラの原木をスティック状に加工した商品。このスティックは焼酎などの酒に入れて使う。田口木工の田口さんは「酒に入れて1週間~10日ほどで、長年熟成したような味わいになる。たるの製造などに使うミズナラの原木を使っていて、木材の活用や秩父の森林の豊かさ、秩父地域の酒にも触れてもらえれば」と期待を込める。

 同社は内装業や建築、新築やリノベーションを中心に行っている。田口さんは「普段は雑貨の制作などはあまり行っていない。作り始めたきっかけは地産地消や木材の有効活用を考え始めたところから。処分されてしまうミズナラの木材を利用して商品化し、ブランディング会社の手助けで今の名前を付けた。秩父の木材を活用する取り組みとして、秩父産の木材を使ったエレキギターも製作している」と話す。

 「受賞したことに実感はないが、大賞をもらえたことはうれしい。当社としては小物や雑貨の新規製作は受けていないが、一般住宅のリフォームなど、これからも地域に還元できることは積極的に行っていきたい。木材の有効活用に関して、これからも自分ができることを考えていきたい」と田口さんは意気込む。

 同社サイトや西武秩父駅隣接の「祭の湯」で販売する。

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