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カリンのペースト「ながとろ花梨」の販売始まる

「ながとろ花梨」を商品開発した暮林まどかさん

「ながとろ花梨」を商品開発した暮林まどかさん

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 長瀞町地域おこし協力隊の暮林まどかさんが商品開発したカリンのペースト「ながとろ花梨」の販売が昨年12月、始まった。

熟して落ちたカリンの実

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 東京都練馬区内で13年にわたり、夫と共に居酒屋を営んでいた暮林さんは2019年、長瀞町へ移住し地域おこし協力隊に就任。地元農家と交流を深めるうちに「畑で取れたばかりの旬な野菜のおいしさを多くの人に紹介したい」との思いから、ウェブサイト「Torocolo(トロコロ)ながとろ町のお土産野菜」を立ち上げ、季節に合わせた朝採れ野菜の直送を始めた。

 暮林さんは移住直後に町内を歩いている際、農地に黄色い大きな実がよく落ちていることに気付き、それがカリンだと地元農家に教わったという。カリンの効能や植えられた背景を知るにつれて、「この実をなんとかしておいしく食べたい」と思いを強くした。その後、町内の複数の農家からカリンの実を譲り受け、協力者と共に何度も試作を重ねて瓶詰めのペーストを作り上げた。

 種類は「ホイップドバター」「黄色いさんぽ」「赤い思いで」の3種類。「『ホイップドバター』は花梨ペーストと自家製ホイップドバターのブレンド。『黄色いさんぽ』はカリンの甘味をフォーカスしたカレーペーストで、『赤い思いで』はカリンの酸味にフォーカスしたカレーペーストにした。カレーペーストは神奈川県鎌倉市のスパイス商、メタ・バラッツさん監修の下、スパイシーに仕上げた」という。

 「カリンは、家を建てるときに『幸せの象徴』として庭に植えられることが多かった。家族が植えたもので、カリンの木に思い入れがあるという農家も多い。『ながとろ花梨』でカリンの新たな魅力を広められたら」と意気込みを見せる。。

価格は1瓶1,200円。同サイトで受注販売する。

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