食べる

寄居町の日本料理店「喜楽」が来年で95周年 12月には新そばも

日本料理店「喜楽」の外観

日本料理店「喜楽」の外観

  • 27

  •  

 1927(昭和2)年創業の日本料理店「喜楽」(寄居町寄居、TEL 048-581-0200)が来年で95周年を迎える。

会席料理「やまざくら」の料理の一部

[広告]

 おかみの栗原眞紀さんによると、「寄居は恵み豊かな自然に囲まれ、古くは秩父往還の宿場町。昔はお蚕さんを飼っていた人が随分いた」そうで、創業当時の同店は洋食・カフェ・宴会と和洋折衷のハイカラな店だったが、現在の3代目店主である栗原敏郎さんが日本料理店にしたという。

 初代が建てた趣のある母屋と、その後に増築した建物を大切にしつつも、20年ほど前に改装。「管理し維持しようと思ったら大変で、新築するか改装するか迷ったが、思い出をたくさん持っている客が多く、改装して大切にしていくことにした。昔は冠婚葬祭をみんなやっていたので、結婚50周年でまたお祝いしたいという人、金婚式をやりたいという人などもいて、新築でなく改装で良かったと思う」と話す。

 店内は、母屋に入るとテーブル席、カウンター席(15席)、さらに奥へと続く廊下にはコイが泳ぐ池がある中庭があり、昭和レトロの離れ(1階=個室3部屋、2階=大広間)へと続く。趣きのある個室は雪見障子から中庭を眺められ、床の間には掛け軸と庭で採ったワレモコウ、ホトトギス、赤い実の草花が生けられている。個室に掛けられている書や掛け軸、コラージュ、廊下の版画作品は寄居在住の人々の作品が多いという。

 料理に使う野菜はできるだけ地元の若い農家が有機栽培で育てているものを使い、そばも地元で栽培を依頼している地粉を使っている。「寄居は山間部もあるので、そばを作っている。地元のものを出せるのはうれしい」とも。寄居の新そばは12月の初め頃から提供するという。

 「若い板前と共に提供する料理は、日本人の繊細さ、四季折々の良さを、日本料理として表している品々。ゆっくり食べていただければ」と栗原さんは話す。

 営業時間は11時30分~15時、17時~21時。月曜と第3火曜定休。会席料理は予約が必要。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース