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横瀬で受け継ぐカエデの樹液 地元産メープルを新土産クッキーに

「よこぜみやげ話~メープルバターサンドクッキー~」9枚入り1,800円

「よこぜみやげ話~メープルバターサンドクッキー~」9枚入り1,800円

 横瀬町の地域商社「ENgaWA(エンガワ)」(横瀬町横瀬)が5月16日、国分首都圏(東京都中央区)と共同開発した新土産「よこぜみやげ話~メープルバターサンドクッキー~」を個数限定で発売した。近年、町への視察や観光客が増える一方、「持ち帰れる地域土産が少ない」という町内の課題に応えるため開発した。

今年3月7日に行われた「Canvas」成果発表では、大野知事にも紹介した

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 開発のきっかけは、埼玉県が主催するオープンイノベーションプログラム「Canvas(キャンバス)」への参加。横瀬町職員を介して地方創業実践塾で自社ブランド食品の開発や販売を手がける国分グループとのつながりが生まれ、共同での土産作りに着手した。

 町内の事業者も巻き込み、コンセプト設計を「浅見制作所」の浅見裕さん、デザインを「malme.design(マルメデザイン)」の吉田武志さん、販売用什器の製作を「たてラボ」の加藤健太さんが、それぞれ手がけた。

 商品は、横瀬町産の米粉を使ったクッキーにメープルバタークリームをサンドしている。中のクリームに混ぜる横瀬産のクルミは、スタッフが手作業で殻を割って実を取り出している。製造は同社のチャレンジキッチンを使い、週1日の稼働日に限定して手作りする。一気に作り終えるのではなく販売と並行しながら製造を続け、今回の限定販売分の300箱に達するまで定期的に売り出していく。

 ENgaWAは4年前、高齢化によって存続が難しくなっていた町内の樹液組合から、カエデの樹液採集事業を継承した。今も健在な元組合員からタンクの設置方法などの指導を受けながら、伝統的な手法を守っている。同社スタッフが冬の山に30回以上入り、木に管を刺してタンクへとつなぎ、3日に1回はタンクがあふれないよう見回り、車の入れない山の中から20リットルタンクを回収した。昨シーズンに採集した1.5トンの樹液を、秩父ミューズパーク内のシュガーハウス「MAPLE BASE(メープルベース)」(小鹿野町長留)で60分の1まで煮詰めて作った希少なシロップを使っている。

 商品名の「みやげ話」は、町外から定期的に訪れる多くの視察客や観光客が、帰宅後に横瀬での体験を誰かに伝えるためのツールとして位置づけたことから命名。パッケージや同梱(どうこん)するリーフレットには「横瀬町役場」「コミネカエデ」「氷柱」「武甲山」「寺坂棚田」「Area898」「温泉」「ジビエ(鹿・イノシシ)」「果樹園」と、横瀬を表す9つのモチーフを描いた。

 発売開始のタイミングは、あえて芝桜でにぎわうゴールデンウイークを避けた。販売時に手渡すカードには2次元コードを載せ、アンケートの回答を呼びかける。結果を元に改善を重ねるテストマーケティングも行う。将来的には、イチゴ、ブドウ、ユズなどを使った商品化も目指し、クッキーにこだわらず「よこぜみやげ話」としてシリーズ化を考えている。

 同社担当の橋本佳宜さんは「付加価値を付けて販売することで地域に貢献し、樹液採集事業だけでなくブドウの栽培などのなりわいを継続していきたい。今後は箱入りにこだわらず、バラ売りや横瀬産の和紅茶、緑茶などとのセット販売も検討していく。アンケートの声を踏まえ、より良い方法を模索したい」と話す。

 価格は1箱1,800円。ENgaWA駅前食堂とLab横瀬で取り扱う。

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