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児童・生徒・学生が「秩父銘仙」学ぶイベント 秩父出身の大学生が企画運営

参加者とスタッフ

参加者とスタッフ

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 秩父市出身の大学生が企画作成・運営する「こどものまちプロジェクト」のイベント「秩父歴史探究~秩父銘仙編~」が8月19日に開かれた。

ちちぶ銘仙館の見学

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 同プロジェクトは、秩父市出身の大学生と高校生が主体の団体。「秩父で育つ子どもたちと秩父で育った若者をつなげ、人口減少や少子高齢化社会という厳しい社会情勢でも子どもたちが未来に希望を持ち、秩父の地で活躍できる若者を育成する事」を目的に活動している。昨年8月に1回目「秩父歴史探究~秩父神社編~」を開催。その後も継続して活動し、今回は4回目となる。

 当日は小学1~6年生32人と、スタッフとして高校生3人、大学生25人が参加。8班に分かれ、「影森養蚕所」の久米悠平さん、「新啓織物」の新井教央さん、「逸見織物」の逸見恭子さんの講話を聞いた。その後、「ちちぶ銘仙館」(秩父市熊木町)の見学、型染め体験、クイズラリーを楽しみ、最後は班ごとに新聞を作成して発表した。

 同館の見学では「新啓織物」の新井教央さんが解説。織機の前で小学生からの「織っている布のこっち側と向こう側で色が違うのはどうして?」という質問に対して、「向こう側にあるのは縦の糸。それを別の色で染めた横の糸を使って織っていく。だから、前から見たときと横から見たときとで色が変わる。これが『玉虫銘仙』という秩父銘仙の特長」と説明。参加者らは織機の周りでさまざまな方向から秩父銘仙を観察し、「うわあ本当だ」「全然色が違う」と声を上げていた。

 型染め体験では逸見さんが説明をし、小学生たちは白いバッグに思い思いに好きな柄で花や昆虫などを型染めした。でき上がった作品をスタッフに見せ、「上手。いいのができたね」と褒めてもらう場面も見られた。

 参加した小学生の久保ひまりさんは「花の内側から外にグラデーションをつけたり、葉っぱも本物っぽくなるように工夫したりした」、武藤璃子さんは「色が他のところに混ざらないように気をつけた」、高野栞菜さんは「チョウの羽の色を分けて染めて、すごいと思ってもらえるように頑張った」と、それぞれ話した。

 同プロジェクト代表の井上遼一郎さんは「毎回構想から半年ほどかけて企画を準備している。回を重ねるごとにスタッフが増えている。学校も学部学科もみんな違うが、秩父出身の高校生・大学生がほとんど。秩父を出てしまった若者は、秩父のことをあまり知らないままに出てしまうことが多い。秩父の文化や産業を知ることで、もっと秩父を好きになってほしい。秩父にあるものに気づいてほしい」と期待を込める。次の企画も構想中で、「子どもにも若者にも『また来たい』と言わせたい」と意気込む。

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