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雷部屋、小鹿野町「秩父ふるさと村」で大相撲合宿へ 親方と当主の縁で実現

(左から)宮本さん、雷親方、森町長、獅司関

(左から)宮本さん、雷親方、森町長、獅司関

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 さいたま市にある「雷(いかづち)部屋」が6月、小鹿野町の「秩父ふるさと村」(小鹿野町長留)で大相撲秩父合宿を行う。小鹿野町役場で2月9日、会見を開いて明らかにした。

雷親方と、「おかみさん」の栄美さん

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 温泉旅館を営む宮本家12代当主の宮本一輝さんは大相撲の元力士。前頭「剣武輝希」として2012(平成24)年まで活躍。大相撲引退後は当主として宮本荘グループを経営している。秩父ふるさと村で相撲関連のイベントを行うのは今回が初めて。

 雷親方は小結「垣添 徹」として2012年まで活躍。同年、年寄・17代雷を襲名し、今年2月1日には入間川部屋を継承して、新たに雷部屋としてスタートした。現在は6人が所属し、3月にもう一人が入門を予定する。

 宮本さんと雷親方は日本体育大学時代の18歳からの同級生。大相撲力士になってからは共に武蔵川部屋に所属して稽古に励んだ。引退して別の道に進んだ後も応援し合い、雷親方は宮本荘を度々訪れ「ナビがなくても迷わずに行ける」という。2人の交流が続いていたことや雷部屋がスタートしたこと、昨年、新型コロナウイルスが5類へ移行したことなどから、6月に合宿を行うことになった。

 会見には森真太郎町長、宮本さん、雷親方、ウクライナ出身の獅司関が出席。合宿に向け、秩父ふるさと村には屋根付きの土俵を特設し、力士には秩父ふるさと村の直営ペンションに寝泊まりしてもらう予定だという。

 宮本さんは「合宿中は朝稽古やちゃんこなど、力士の生活を気軽に見学できるようにする予定。小鹿野町民は通常500円の入場料を無料にするので、ハイキングしたり川遊びしたりアスレチックしたりなども合わせて楽しんでもらえれば。声がかかれば慰問や子どもたちの見学にも対応したい。相撲をしている子どもとの相撲稽古や、ちびっこ相撲大会などもできたら」と話す。「小鹿野町や秩父から両国国技館まで行くと片道3時間くらいかかってしまう。もっと身近に相撲や力士に触れ合う機会になれば」とも。

 森町長は「宮本さんには旅館業や、昨年10月に秩父市で行われた秋巡業など、いろいろと尽力いただいている。今回の合宿は宮本さんと雷親方の2人の仲があってこそのもの。雷部屋を、町を挙げて歓迎し、大相撲というプロスポーツを盛り上げていきたい」と話す。

 雷親方は「宮本荘には昔から世話になっていたので、いつか小鹿野で合宿をしたいと思っていた。雷部屋がスタートしてこんなにも早く実現できるとは思っていなかった。激しい稽古を間近に見てもらい、一人でも多くの人に相撲に興味を持ってもらえれば」と話す。

 合宿は6月上旬、10日間ほどを予定する。

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