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秩父「ラパンノワールくろうさぎ」 秩父鉄道モデルのパン、じばさん商店で販売

ビール種の角形食パン「パレオビアフブレッド」

ビール種の角形食パン「パレオビアフブレッド」

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 秩父の天然酵母のパン店「ラパンノワールくろうさぎ」(秩父市野坂町、TEL 0494-25-7373)は10月8日、秩父鉄道をイメージしたパンの新商品2点の販売を、秩父鉄道秩父駅直結の「じばさん商店」で始める。

ハッピートレインの車両先端部には焼き印も

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 新商品は、SLパレオエクスプレスをイメージした「パレオビアブレッド」(490円)と普通列車をモチーフにした「ハッピートレイン」(390円)。パレオビアブレッドは酵母にビール種を用いた角形食パンで、生地には埼玉県産小麦「ハナマンテン」と秩父産の蜂蜜を使う。ハッピートレインは皆野町の新井武平商店の米こうじから起こした酒種、県産小麦を使った甘めのブリオッシュに仕上げた。いずれも焼き型にふたをすることで四角形に焼き上げ、列車の形に見立てた。

 新商品開発は、今年3月の「じばさん商店」リニューアルオープンを前に、同店から提案を受け実現。かつて鉄道輸送の大部分を占めた蒸気機関車の存在が、欧州で近代化以前にパン製造で盛んに使われたビール種のイメージに重なり、種起こしから独自に取り組んだという。

 店主の新井孝男さんは「現代はイーストで膨らませるパンが一般的。過去のものになった技術に思いをはせながら味わってほしい」と話す。ビール種の特徴については、「歯切れの良い食感で、癖がない」とも。

 同店は自家培養天然酵母と有機の原材料にこだわり、常時50種類のパン、焼き菓子を販売する。秩父土産として購入できるご当地もの商品の販売は、1999(平成2)年のオープン以来、今回が初という。

 新商品2点は今後、毎週土曜朝から「じばさん商店」に並べるほか、「クリームチーズいちじく」「うずまきゴマレーズン」などの定番のパンも納品する。同商店で10日まで開催中の「秋のパンまつり」にも出店し、新商品を含む計6 種類のパンを販売する。

 ビール種を用いたパンは近く、秩父神社からほど近いクラフトビール専門のビアバー「まほろバル」(番場町)での提供も始める予定。ビールの本場ドイツでおつまみに食べられる棒状のパン「ビアシュタンゲン」(292円)と、山形の食パン「まほろビアブレッド」(460円)を用意する。

 じばさん商店の営業時間は10時~19時。

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