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秩父の事故で車持ち上げ男児救出 住民8人に感謝状

近隣住民を代表して感謝状を受け取った江野さん

近隣住民を代表して感謝状を受け取った江野さん

 秩父市内で3月に発生した交通事故で、乗用車の下敷きになった男子児童を救ったとして6月8日、児童の母と祖父が秩父記者クラブで近隣住民の代表者に感謝状を手渡した。感謝状は秩父消防署が救助に当たった住民8人を対象に交付したもので、祖父が代表して受け取り、当日は住民代表の江野智香さんへ手渡した。

事故現場には監視カメラも設置されていた

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 事故は3月6日7時40分ごろ、同市近戸町の私道と駐車場の境界で発生した。登校中だった当時小学2年生の児童に、アパートの駐車場から出てきた乗用車が後ろから衝突し、児童は車体の下に入った。乗用車を運転していた男性は、フロントガラスの霜などによる視界不良のまま車を発進させており、児童に気付かないまま進行した。

 近くに住む江野さんが外の騒がしい声に気付き、ベランダから様子を確認したところ、取り乱した様子の男性がいた。江野さんが慌てて外に出て現場へ向かうと、男性が児童をひいてしまったと話し、車体の下敷きになっている児童を発見した。

 江野さんは周囲に大声で救助を要請し、アパートや近隣の住人ら10人以上が現場へ駆け付けた。児童は車の左側付近でうつぶせの状態になっていたため、住民らは車体の片側に集まって一斉に車を持ち上げ、事故発生から5分ほどで児童を救出した。

 救出当時、児童は一時的に心肺停止状態で顔色も悪化していたが、救出後、自発呼吸を取り戻した。児童は母と共に救急車で深谷市内の病院へ向かった。骨盤や脚の骨折などで約2週間入院したが、現在は回復して元気を取り戻し、歩いて小学校へ通学している。

 江野さんは「近隣住民たちがすぐに助けに来てくれた。小さな命を救うことができて本当に良かった。自分の子どもにも、気をつけて通学するよう声をかけている」と話す。

 被害児童の母親は「事故の後、毎日旗を持って登校をサポートしてくれたり、家から手を振ってくれたり、角に立って見守ってくれる住民がいる。地域の人々に温かく守られているのだと改めて感じた」と話す。

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