食べる 買う

抹茶を使った「抹茶小鹿野こいし」 小鹿野町の八宮松雪堂が限定販売

小鹿野こいしを持つ店主の八宮悟さん

小鹿野こいしを持つ店主の八宮悟さん

  • 39

  •  

 小鹿野町にある1924(大正13)年創業の老舗菓子店「八宮松雪堂(はちみやしょうせつどう)」(小鹿野町小鹿野、TEL 0494-75-0355)が4月15日、抹茶を使った「抹茶小鹿野こいし」の販売を期間限定で始めた。

抹茶小鹿野こいし 断面

[広告]

 「小鹿野こいし」は同店で製造販売している定番のお菓子。小麦粉をベースとした生地を薄く伸ばし、菊型に抜いて焼いたソフトクッキーにマーガリンを挟み込んだもの。生地に山芋が練り込んであるためふっくらしているのが特徴。

 「抹茶小鹿野こいし」は定番商品に同町内の「浅見商店」の抹茶を生地に練り込んだもので、販売は今年で3年目。地元客からの要望で今年も製造販売することになり、「昨年より20パーセント増量した抹茶を使って、より抹茶の香りや渋みを感じられるように改良した」という。価格は160円。

 店主の八宮悟さんは「2020年の春にコロナ禍でマスク生活が余儀なくされ始めた頃、抹茶の『殺菌力』に注目していたところ、新潟大学の研究結果を発見し、お茶が良いのではと思い浅見商店に声を掛けたのがきっかけ」と話す。「亡くなった先代が小鹿野こいしを考案した際に浅見商店の方に試作品を食べてもらったと聞いていたので、力を貸してくれると思った」とも。

 八宮さんは「小鹿野こいしは、バレンタインにはハート型に抜いたもの、ハロウィーンには竹炭を使った真っ黒なもの、同町の黄金カボスを使ったものや地元酒店の甘酒を使ったもの、ハーブティーや塩キャラメルなども過去に販売してきたので、今後も季節に応じたものを作ってお客さまに喜んでもらえれば」と意気込む。

 同店は「オガノコイシ」の表記でグッズ販売にも力を入れている。5年ほど前にテレビ取材が入る際、小鹿野こいしの名前を覚えてもらうため、Tシャツを自作し取材を受けた。番組を見た人からの要望でグッズとして販売を始め、今ではトレーナーやバッグ、手ぬぐい、帽子なども店内で販売している。抹茶小鹿野こいしの販売と同じタイミングで、初めに作ったTシャツデザインを復刻して七部丈のTシャツも限定販売する。

 「もうすぐ八宮松雪堂は100周年を迎える。菓子やグッズを買った人、もらった人、食べた人、小鹿野こいしが人のつながりの一助になれば。関わってくれたお客さまがワクワク楽しくなるような、面白く楽しい存在の店になりたい」と話す。

 営業時間は9時~18時。水曜定休。7月中旬頃までの販売を予定。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース