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横瀬町が「パートナーシップ宣誓制度」 秩父郡市で初導入

横瀬町 富田能成町長

横瀬町 富田能成町長

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 横瀬町は4月1日、「横瀬町パートナーシップ宣誓制度」を始めた。同町は「第6次横瀬町総合振興計画」の目標に「Colorful Town(カラフルタウン)」を掲げており、「一人ひとりの人権が尊重され、性の多様性を認め合い、支え合いながら、個性と能力を発揮して、誰もが自分らしく安心して幸せに暮らせるまち」を実現するため、同制度の導入を決めた。秩父地域内では初となる。

横瀬町のパートナーシップ宣誓証明カード

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 同制度は、互いを人生のパートナーとし、日常生活において相互に責任をもって協力し合うことを約束した関係にある2人が宣誓し、町が宣誓した事実に対し証明書等を交付するもの。婚姻関係のような法的な効力はなく、戸籍や住民票の記載が変わるものではないが、「2人の思いを尊重するとともに、互いが人生のパートナーとして、自分らしくいきいきと活躍することを応援するもの」だという。

 担当の小俣さんは「『横瀬町パートナーシップの宣誓の取扱いに関する要綱』を作成する際、対象者をどう表現するか苦慮した。目的を明確にしつつ、制度を利用したい人に配慮した表現になっているか、慎重に議論を重ねた」と振り返る。

 宣誓するためには、2人が成年に達していることや、町内に住所があるか1カ月以内に町内に移動する予定があること、配偶者がいないことや他者と宣誓していないこと、民法に規定されている近親者同士でないことなどの条件がある。

 訪問を希望する7日前までに日時を予約し、必要書類を持参のうえ、2人そろって同町役場総務課で「パートナーシップ宣誓書」「パートナーシップ宣誓に関する確認書」にサインをする。宣誓の際は、プライバシー保護のため個室で対応するという。宣誓の要件を満たしていることが確認できれば、「パートナーシップ宣誓証明書」「パートナーシップ宣誓証明カード」を交付する。

 富田能成町長は「多様な幸せが花開く町『カラフルタウン』を目指す横瀬町として、この制度の導入は必要なステップ。これにより、性の多様性に対する社会的な理解が進み、町民それぞれがより自分らしく、安心して暮らせることにつながれば」と期待を込める。

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