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秩父・だんご坂にシェアキッチン「COCCOLE」 地元洋菓子店も出店

シェアキッチン「COCCOLE(コッコレ)」外観

シェアキッチン「COCCOLE(コッコレ)」外観

 シェアキッチン「COCCOLE(コッコレ)」(秩父市東町)が秩父市役所近くのだんご坂にオープンして、5月13日で3カ月がたつ。店名はイタリア語で「寄り添う」を意味する。5月2日には、洋菓子店「ニューみとや」(野坂町)が毎週土曜日の利用を始めた。

COCCOLEの運営を務めるFP資産設計事務所の富田さん

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 運営を担うのは移住や空き家、出店アドバイスや相続などを中心に扱う「FP資産設計事務所」(東町)の富田実さん。20年ほど使われていなかった元パン・菓子店の建物を購入し、1階をシェアキッチン、2階を事務所としてリフォーム。古い建物の床・アール調の窓・タイルを生かし、大正ロマンをイメージしてしっくい壁に仕上げ、欄間も取り付けた。

 富田さんは、創業希望者が直面する実績不足という課題解決のために同施設を開設したという。移住者や創業を志す人が実店舗を構えようとしても、地域での実績がないために金融機関から事業資金の融資を断られるケースが少なくない。富田さんは「まずはここで練習し、今後の歩みを考える手だてにならないか」と考え、低リスクで挑戦できる場を設けた。

 出店第1号となったのは、2月13日に利用を始めた、おにぎりと定食の店「七宝(しっぽう)」。当初はテイクアウト販売を想定していたが、現在は毎週金曜日にイートインを中心に営業している。

 同施設は新規創業に向けた利用のほか、秩父市近辺に店を持つ事業者が市街地で宣伝を兼ねて出店する「ポップアップ」の拠点としての利用も見込む。設備は、テイクアウトに対応する陳列用冷蔵庫、ドリンクコーナーにIHコンロ、製氷機、冷蔵庫、冷凍庫、ミキサーをそろえる。調理室には3口コンロ、フライヤー、スープレンジ、多機能ミキサー「キッチンエイドミキサー」、炊飯器など一通りの機材を備える。

 専門的な機材として、パンを焼くためのホイロ(発酵器)やデッキオーブン、蒸す・焼く・揚げ物などの調理が可能なコンベクションオーブンも導入している。富田さんは「自分たちでコンベクションオーブンを使ってみたところ、操作も簡単で料理の仕上がりの良さに驚いた。機材を試しに使いたい人の利用も歓迎。手入れも簡単なので、構えずに気軽に楽しく使ってみてほしい。ここで創業した皆さんに寄り添うように、ここでの経験を経て出店者が自身の人生を考えるお手伝いになれば。1日だけの利用から、まずは相談してほしい」と呼びかける。

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