秩父のコーヒー店「ナツメコーヒー」(秩父市下吉田)がオープンして、4月24日で3カ月がたった。店主の岸みな美さんが夫の寿太郎さんと共に、「日常に寄り添うコーヒー」をコンセプトに、自家焙煎(ばいせん)のコーヒーを提供。レンタルスペースとして貸し出しも行う。
みな美さんは吉田町出身。大人になって「自然豊かな環境で子育てができる地元の良さ」を改めて感じ、育児と両立できる働き方として同店を開いた。空き家だった建物を活用した店は、車通りが少なく、鳥のさえずりが聞こえる静かな環境にある。店名は娘の名前に由来し、「自分の子どものように大切に育てていきたい」との思いを込めた。
毎日コーヒーを楽しむ現在95歳の祖父の姿から、コーヒーが日々の楽しみや健康の一助になると感じるという。秩父地域内のコーヒー店で2年間修業を積み、開業にこぎ着けた。
用意するコーヒーは深いりが中心。コーヒーの酸化しやすい特性を考慮し、少量ずつ焙煎することで、常に新鮮な状態で提供できるよう意識している。みな美さんは自身の授乳経験から、「コーヒーが子育て中のささやかな息抜きだった。同じような環境の人にも気軽に楽しんでほしい」と話し、デカフェ(カフェインレス)コーヒーも常時用意する。
みな美さんは「『近隣にコーヒー店がないのでうれしい』という声を多く頂いた。地元の方に支えられている」と話す。今後は食事メニューの拡充や焙煎体験、ドリップバッグの卸販売などにも注力していく。 「周辺にはチーズ工房やワイナリーもあり、当店が吉田に足を運ぶきっかけになればうれしい。日常の中でゆっくり過ごす時間を持ってもらえれば」とも。
営業時間は11時~16時30分(土曜・日曜・祝日は9時~)。水曜・木曜定休。レンタルスペースは1時間1,200円~(要事前予約)。