秩父市内で分散型ホテル「町住客室 秩父宿(まちじゅうきゃくしつ ちちぶしゅく)」を運営する「パラリゾートちちぶ」(秩父市大野原)が4月21日、秩父札所で現在行われている「秩父札所午歳(うまどし)総開帳」に合わせて宿泊証明「御宿印(ごしゅくいん)」と専用の「御宿印帳」の配布を始めた。宿泊プランと連動し、滞在した客室専用の切り絵印を1人1枚、進呈する。
「町住客室 秩父宿」は空き家となった古民家を改修した宿で、現在は「和空間 多豆(たず)」(道生町)、「箱庭 猿楽庵(さるがくあん)」(上宮地町)、「桐の匠 吉(きち)」(上野町)の3施設、全7室を運営している。
御宿印・御宿印帳のデザインは、「デザイン工房 継組(つぐみ)」の高橋史子さんが担当した。高橋さんが制作した切り絵細工に合わせ、1970(昭和45)年から続く秩父銘仙の織元「新啓織物」の柄を選定し、客室ごとに異なる意匠を施した。
切り絵細工の制作には、同社が経営する皆野町のコワーキングスペース「働Co-factoryみなのLABO(はたらコファクトリーみなのラボ)」のレーザー加工機を使った。
御宿印帳には、社長の出浦洋介さんが友人らと1年半かけて全34カ所の札所を実際に歩いて調査した「オリジナル札所めぐりマップ」を挟み込む。ルート上で昼食をとる場所の確保に苦労した経験から、飲食店や休憩ができるスポットを地図に反映させた。
リピート利用を促す仕組みとして、初回配布から3年以内に全7室を巡り、7種類の御宿印を全て集めた宿泊客には1泊ペア無料招待券を贈るほか、3室達成時の特典として新啓織物のオリジナルハンカチ「ハタオト」を用意する。同企画担当でフロントスタッフの出浦梨花さんは「これを機に、宿泊を通してまち歩きを楽しみ、何度でも秩父に足を運んでいただけたら」と呼びかける。
宿泊料金は、1室平日2人利用時で3万8,000円~。