皆野町皆野で「ミナノはミラノ　勝手にイタリア祭」が3月25日・26日に開催された。イタリアの名車の展示やイタリアにちなんだ飲食店の出店、ライブなどが行われ、多くの来場者でにぎわった。

愛車を囲み、車談義に花を咲かせる光景も見られた

　主催したのは「皆野サンデー　ミナノはミラノ実行委員会」。同会会長で皆野地域おこし協力隊員の奥村純一さんが「ミラノとミナノは一文字違い」というところから構想した。

　会場となったのは「ヤマブ味噌（みそ）」で知られる地元の老舗みそ店の新井武平商店工場。イベント当日は敷地内にアルファロメオ、ランボルギーニ、フェラーリ、マセラティ、アバルトなど名だたるイタリア車を多数展示した。

　会場では石窯焼きピッツァのキッチンカーやコーヒーの移動販売車が出店したほか、創作イタリアン、オリーブオイル、イタリアンマフィン、ワイン、みそ工場である会場にちなみ発酵食品ということで日本酒なども提供。地元の高校生は実習として「みそぽてサブレ」を販売した。ビンテージアパレルの販売や醤（ひしお）作りワークショップ、ミュージシャンによるライブ、秩父屋台囃子（ばやし）の演奏も行われた。展示車と一緒に記念撮影して、その場で缶バッジにして進呈するサービスもあり、幅広い世代が楽しんだ。

　イタリア車の魅力について、自身の車を展示した参加者は「例えて言えば『友達になりたいやつ』。何だか面白くて、何だか魅力を感じる。スポーツ万能でチョイ悪、一緒にいて楽しいやつ。そんなイメージ。飾っておくのではなく、いつも一緒に過ごしてかわいがり大事にしているオーナーが多い」と話す。今回のイベントについて、「こんなアットホームで参加者同士楽しく話せるイベントはなかなかない。車を通して人が人を呼びつながっていく機会になっている」とも。

　奥村さんは「参加してくれた方、お手伝いいただいた方、会場を貸してくれたヤマブさん、全面的にバックアップしてくれた皆野町、イベントを盛り上げてくれた音楽家、出展者、雨の中、足を運んでいただいた見学者、関わっていただいた全ての皆さまに感謝」と話す。