長瀞町の「長瀞花の里」(長瀞町長瀞)の約1ヘクタールの敷地で、アメリカ原産の西洋アジサイの一種「アナベル」が間もなく見頃を迎える。現在は三~四分咲きで、開花が進むにつれてライムグリーンから徐々に真っ白な20~30センチほどの大輪へと変化していくのが特徴。10年ほど前にアナベルの植栽を始め、現在は約4000株を栽培する。
同園には、先に見頃を終えたハナビシソウの時期も含めて例年約6500人の来場者が訪れる。今年は例年と異なる雑草や気温の影響で、ハナビシソウの見頃が早く終了した。園内では今後の展開を見据え、昨年3月からはアナベルの挿し木による試験栽培も開始。既に根や花芽が付いており、植生区画を大きく増やす計画を進めている。
これまで園路と花壇の境界が分かりづらく、花壇内へ立ち入る来場者が少なくなかった。アナベルは花が大きく育つため、人の接触や雨などで茎が折れて傷みやすい。今年は花を傷みから守りつつ歩行スペースを確保するため、例年より少し高い位置にロープを張り、観賞マナーへの協力を呼びかける案内看板を設置して安全な園路を整備している。休憩用のベンチも追加したほか、ハッシュタグ型のモニュメントや白いアーチのフォトスポットの準備も並行して行う。
実行委員会事務局(長瀞町産業観光課)の稲福光樹さんは「ペットも来園でき、フォトスポットや休憩スペースもあるので、ゆっくりと楽しんでいただきたい。周囲への配慮や排せつ物の持ち帰りなど、マナーを守って楽しんでもらえたら」と呼びかける。約10年前から同園に携わるプロカメラマンの黒澤さんは園内や受付を行き来しながら来場者の撮影を手伝い、「少しずつ株が増えていく様子をずっと見守ってきた。スマートフォンでも、花との距離感を工夫すれば背景をきれいにぼかして撮れる」と話す。
同園近くにある犬連れ専用施設「エルズパーク長瀞」(長瀞)では6月28日、愛犬連れのイベント「アナベルともふもふオフ会」を企画。プードルやビションフリーゼ、ポメラニアンなど同施設での交流や同園での写真撮影を予定する。
開園時間は9~16時。環境整備協力金として大人300円、高校生以下は無料。見頃は6月下旬ごろまで。