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国産イノシシ肉を低温加熱した無添加ドッグフード 秩父の飲食店が商品化

「秩父の板前さんが作った無添加ドッグフード ワンコメシ」を商品開発した福島剛さん

「秩父の板前さんが作った無添加ドッグフード ワンコメシ」を商品開発した福島剛さん

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 埼玉県秩父市で2018(平成30)年から経営している郷土料理の店「食彩秩父じんじんばあ」(秩父市番場町、TEL 0494-26-6878)が、国産イノシシ肉を低温加熱した無添加ドッグフードをレトルトパウチした「秩父の板前さんが作ったワンコメシ」の販売を始めて半年がたった。

秩父の板前さんが作ったワンコメシ

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 西武秩父駅から秩父神社へのメイン通り沿いに位置している同店は、観光客を対象とした秩父の地元食材を用いた田舎料理を提供しており、ジビエ料理として国産のイノシシ肉を58度で4時間以上加熱する低温加熱法で調理された串焼きが人気。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、イノシシ肉の大量に在庫を抱えたことで悩んでいたところ、2019年11月から飼い始めた愛犬にヒントを得て、イノシシ肉を使ったドッグフードの開発を始めたと、店主の福島剛(ごう)さんは商品開発に至った経緯を話す。

 「串焼きの下処理同様、低温調理を施すことで柔らかくなり、老犬でも安心して食べられる無添加のドッグフードとした。イノシシ肉は栄養価が高い反面、独自の脂分が多く、上手に取り除かないといけないが、長年の板前としての知識や技術によって良い商品を開発できた」とも。昨年11月当初、冷凍して販売していたが、解凍処理が面倒などの利用客の声を参考に今年3月から常温保存できるレトルトパウチに改良し、同時に無添加の鹿肉ジャーキーも販売開始した。双方ともに食べ付きの良さは好評で、多くのリピーターから支持を得ているという。

 同商品はネット販売を中心に、秩父市のふるさと納税返礼品になっているほか、道の駅あしがくぼ等でも販売しており、8月20日から西武秩父駅祭りの湯内物販エリア「秩父美人屋台」での販売も決まっている。

 「秩父ではイノシシやシカなどによって農作物が被害を受ける獣害が社会問題になっており、その害獣駆除処理解決策の一つとして、また、秩父の知名度向上にもつながれば」と福島さんは思いを話す。

 価格は、通常サイズ(250グラム)1,400円。お試しサイズ(70グラム)600円。鹿肉ジャーキー(30グラム)500円。

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