食べる 見る・遊ぶ 暮らす・働く

秩父「中蒔田 富田農園」が60周年 記念イベントで秩父屋台囃子も

8代目の正明さん、9代目の洋平さん、7代目の幸寅さん(左から)

8代目の正明さん、9代目の洋平さん、7代目の幸寅さん(左から)

  • 0

  •  

 秩父の「中蒔田 富田農園」(秩父市蒔田)が3月4日で60周年を迎える。

高い位置で栽培しているハウスは、車椅子の人も移動しやすい

[広告]

 創業当初は米と蚕、豚、キュウリを育てていたが、同園7代目の富田幸寅さんが「田んぼのぬかるみに入るのが嫌」という理由から田んぼをイチゴのビニールハウスに変え、現在はイチゴと桃とプラムを育てている。

 イチゴ狩りのサービスを始めたのは1979(昭和54)年、甘味のある「女峰」ができたころから。当時はイチゴの取れる期間も3月から6月くらいまでだったが、品種が変わってきたこととハウスの暖房設備が向上したことで、11月からイチゴが取れるようになった。同園はイチゴ狩りを始めたころから制限時間を設けておらず、今でも制限時間なくイチゴ狩りが楽しめる。

 8代目の正明さんは「当園は現在、親子3代で運営しているが、3代続けて楽しんでくれているお客さんもいる。お客さんの中にはお年寄りやベビーカーを押す人も多いので、時間無制限にすることで写真を撮ったりゆっくり話したりして楽しめるのでは。ビニールハウスを移動して、9品種のイチゴ狩りを楽しめる場所も少ないと思う」と話す。

 60周年を祝い、3月4日にはグルテンフリー米粉の菓子店「MCKマフィン」が出店するほか、3月5日には皆野町三沢を中心活動する「瑞穂太鼓会」による秩父屋台囃子(ばやし)の演奏や地元の店のキッチンカーの出店を予定する。当日は、状況を見ながら一般客に太鼓をたたいてもらう体験や、秩父音頭の演奏も行っていく予定。

 正明さんは「買い物はイチゴ狩りに来た人やそれ以外の人でも利用ができ、8時30分くらいから1回目の秩父屋台囃子が披露する予定。60年続けることができた先祖への感謝の気持ちを込めて、秩父屋台囃子の音色が、頑張ってきた82歳でも現役の父や母へのプレゼントにもなれば」と期待を込める。

 「休日のイチゴ狩りは混み合うので、平日にゆっくり楽しんでもらえればと思うが、現状は断らざるを得ないこともあるので、今後は、より多くの人に利用いただけるよう畑の面積を増やしていきたい」とも。

 イチゴ狩りの料金は、4月10日まで=中学生以上2,500円、小学生以下・65歳以上1,800円、3歳以上小学生未満1,000円、4月11日~5月末=同2,000円、同1,500円、同1,000円。

 営業時間は9時~(当日分のイチゴがなくなり次第終了)。予約なしでの利用も可能で、イチゴの販売も行っている。イチゴ狩りは5月最終日曜までを予定。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース