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寄居にゲストハウス備えたオーガニックレストラン「むじゃき」 町に明かりを

和菓子店を改装してオープンしたmujaqui「伊勢屋」の看板はあえて残している。

和菓子店を改装してオープンしたmujaqui「伊勢屋」の看板はあえて残している。

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 寄居駅から徒歩5分の寄居町中心部に8月18日、ゲストハウスも備えたオーガニックレストラン「mujaqui(むじゃき)」(寄居町寄居、TEL 050-8884-8162)がオープンした。同店は築100年の元和菓子店を改装している。

地元で採れた野菜が並ぶ

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 寄居町出身の店主、上田嘉通さんは「寄居町で酒を飲んでも、みんな終電前に帰ってしまう。宿があればゆっくり飲んで町で楽しんでもらえると思い、宿とレストランのある店づくりを考えた。子どもの頃は多くの人でにぎわった町の中心部に、再び明かりをともしたいという願いもあった」と話す。

 店舗面積は約190平方メートル。席数12席のレストランと厨房のほか、その後方と2階部分にツインなどの宿泊スペース4室と共同のトイレ・シャワーを設けた。築100年の建物をできる限り生かし、柱や梁(はり)はそのままに、黒い土壁を見せたり、床の間やふすまも残したりしてレトロな雰囲気に仕上げた。

 レストランは、仏教用語で人と大地は一体で切り離せないことを意味する「身土不二(しんどふに)」と「ご縁の食材」を大切にしているという。寄居町や小川町など、地元で採れた有機無農薬の野菜をメインに、長崎・対馬で取れた神経締めした魚や、鹿・イノシシのジビエ肉などを使う。

 シェフの赤野史弥さんは「オーガニック野菜を使うので、メニューは地元で採れた食材を見て決める。火や味を加えすぎず、素材の持つおいしさを損なわないよう調理することに気をつけている」と話す。赤野さんは同店で働くことになってから、寄居町の有機農家で畑仕事もするようになった。「自分で体験してみて、オーガニックのトマトは味が強いし、葉物野菜は苦みもしっかりあって、野菜自体の力をすごく感じる」とも。

 メニューは、前菜盛り合わせとパスタかリゾットのセット「オーガニックプレート」(1,980円)、有機野菜の前菜盛り合わせ、有機野菜のカルパッチョ、パスタなどから成るコース(4,400円~)など。ドリンクはオーガニックワインと日本酒、地ビールがあり、八丈島の無農薬レモンを砂糖漬けにして発酵させた「特製レモン酵素ドリンク」(660円)も用意する。

 レストランの営業時間は、ランチ=12時~14時、ディナー=18時~22時。火曜・水曜定休。宿泊は1人1泊5,800円~。

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