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秩父の画家が絵画教室と展覧会 CFで協力呼びかけ

秩父市在住の画家で高校教師の山崎さん

秩父市在住の画家で高校教師の山崎さん

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 秩父市在住の画家で高校教師の山崎聡さんが現在、「無料の絵画教室と展覧会を開催し、絵が好きな子どもを一人でも多く増やしたい」と、無料絵画教室を開いたり、不登校の子どもの展覧会を開いたりするためクラウドファンディングで協力を呼びかけている。

秩父祭りを描く山崎聡さん

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 山崎さんは、秩父夜祭や秩父川瀬祭りを題材に作品を描いている。深谷市出身で、転勤を機に秩父にある妻の実家近くに移住した。妻の家系が古くから山車作りに関わっていたことから、自身も祭りの運営に関わるようになり、山車の梶取を担ったこともあるという。「祭りの風景だけでなく、自分も内部に入り込みながら、祭りに関わる人たちの思いを描きたかった」と話す。

 これまでに秩父市内で4度、個展を開き、2020年にはパリで開催された「サロン・ドトーヌ展」に入選した。

 山崎さんは作品制作の傍ら、埼玉県内の高校で造園を教えている。教育現場で不登校の生徒に出会ったことをきっかけに「芸術を通して不登校の子どもの居場所をつくりたい」という思いが生まれ、今年4月、「睡蓮(すいれん)会」を立ち上げた。「睡蓮」はフランスの画家クロード・モネの作品から名付けた。

 「祭りを通じて子どもたちを育てることも続けながら、絵の好きな子どもを育てるという、自分にしかできないアプローチに挑戦したい」と意気込みを見せる。

 クラウドファンディングの目標金額は10万円、セカンドゴールを30万円に設定した。3,000円から支援が可能で、集まった資金は絵画教室の開催費と、不登校の子どもたちが描いた作品の展覧会の運営に充てる予定。8月31日まで。

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