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横瀬町「ヤッホーパン」が1周年 マスコットキャラ「たぬー展」も

店主の日比谷さんとマスコットキャラクターのたぬー

店主の日比谷さんとマスコットキャラクターのたぬー

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 横瀬町役場の裏手にあるパン店「ヤッホーパン」(横瀬町横瀬、TEL 0494-27-8077)が11月2日で1周年を迎えた。

店内ではマスコットキャラクターのたぬー展も

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 店主の日比谷友美さんは埼玉県上尾市出身。美術大学の空間学科を卒業後、店舗デザイン会社に就職した。大阪で研修期間中にパン好きの同僚と関西のパン店を巡ったり、パンの教室に通ったりした。半年の研修が終わって東京に戻ってからもパンへの興味は尽きなかったという。「店舗デザインの仕事は自分の手は動かさず、取りまとめる学級委員のような存在。美大出身でものづくりが好きなこともあり、自分の手でパンができていくのが楽しくて、出勤前や帰宅後にもせっせとパン作りをするほど夢中になった」と当時を振り返る。

 自身がデザインしたものが現場ででき上がっていくことにやりがいや楽しさを感じつつも、入社2年目頃からパン店への夢を抱き始めたという。「石の上にも3年」という母の教えと向き合い、店舗デザインの仕事も将来役立つのではとデザイナーを4年間務め退職し、パンの世界へ。東京都吉祥寺のダンディゾンや長野県上田のhalutaなどのパン店でパン製造の経験を積み、自身の店の準備を行った。

 2019(平成31)年1月、縁があって小鹿野町へ移住。秩父市内のパン店でパンの製造や、店舗デザイン会社で製図の仕事に就きながら自身の店の物件を探した。2020年4月に秩父市内の物件を契約する寸前でコロナ禍の影響を受け、契約を白紙に戻したという。

 「現在のヤッホーパンの物件はその直後、ちちぶ空き家バンクで偶然発見した。駅や役場から近い立地と窓から見える景色に一目ぼれした。前職の経験や秩父市内の店舗デザイン会社でアルバイトをしたことを生かし、店のデザインは自身で行い、塗装や床貼りなどできる限りのことは友人たちと作業した」

 「1年間営業してみて、常連さんや初めて来てくれるお客さんが来てくれるからやっていける。地元の人にもたくさん支えられていて、もっと慣れて落ち着くと思っていたが、ますます人のありがたみを感じる。スタッフやお客さんに感謝が募る日々」と日比谷さんは話す。

 商品は食パン(380円)やジャンボンブール(450円)などの食事パン、クリームパン(190円)やミルクフランス(200円)などの菓子パン、秩父の食材を使ったサンドイッチやプリンを用意することもある。

 1周年を記念して12月末まで、同店マスコットキャラクターの「たぬー展」を行っている。来店客から応募を募り、優秀作を決める。応募した人には参加賞のクッキーとステッカーを進呈。

営業は水曜~土曜の11時~17時30分。不定期でパンの通販や販売状況をSNSで知らせる。

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