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皆野高校で「選挙」を学ぶ授業 実物の投票箱を使った模擬選挙も

皆野高校の模擬選挙で、実物の投票箱へ投票する様子

皆野高校の模擬選挙で、実物の投票箱へ投票する様子

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 埼玉県立皆野高校(皆野町大渕)で9月29日、選挙について学ぶ授業が行われた。

皆野高校の模擬選挙での立候補者の政見放送の様子

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 同高では、選挙年齢が18歳に引き下げられてから初めて行われた4年前の参議院議員選挙をきっかけに、選挙について学ぶ授業を毎年行っている。

 今年は、皆野町選挙管理委員会の担当者を招き、オンラインでの授業と模擬選挙による選挙の体験授業を行い、全校生徒およそ70人が参加した。

 オンライン授業では、カメラの前で皆野町選挙管理委員の中庭和哉さんが生徒に「若者の投票率を上げて、若者もちゃんと選挙を見ているぞという姿勢を示すことが大切」と3教室に分かれて視聴している生徒に呼び掛けた。

 その後、「美の山町長選挙」という架空の街の町長選挙を想定した模擬選挙による体験授業を行った。立候補者役の3人は「新党がんばれニッポン」などと書かれたタスキを掛け、カメラの前で公約を発表して自分への投票を呼び掛けた。そのうち当選を果たした木村良太君の公約では「活気あふれる元気なまちづくり」を訴え、町の木、町の花を中心とした「美の山町、ふれあいの森」をつくるとともに、スケートボードやマウンテンバイクといった若者のスポーツの発信拠点になる「スポーツの森」を併設すると公約した。

 学年ごと順番に行った投票で生徒たちは実物の記載台を使って、候補者名を記入した後、実物の投票箱に投票した。開票では選挙管理委員会役の生徒3人が、立会人役の教員と共に開票作業を行った。そうした様子も一部始終、オンラインで全校生徒が視聴した。

 参加した3年生の男子生徒は「18歳なので、今度の衆議院議員選挙には行く。まだ誰に投票するか分からないが、これからしっかり確認したい」と話していた。

 選挙管理委員長約を務めた3年生の関根凛さんは「開票作業がとても大変だった。選挙についてはまだ選挙権が無いのでお預けかなと思っている。ほかの18歳になって選挙権を持った人にお願する感じ」と話す。

 中庭さんは「若い人の貴重な一票を、また多くの人に選挙に行ってもらうことにつながる、こうした活動を続けていきたい」と話す。

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