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秩父と横瀬の地形と水資源巡るフィールドワーク 「七つ井戸」など調査

街なかの水路で生態系の観察や水質調査を行った

街なかの水路で生態系の観察や水質調査を行った

 秩父と横瀬の水資源や地形を探るフィールドワークと討議セッションが9月21日・22日、両市町内で開かれた。

知々夫滝坂水神社の湧水を確認

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 横瀬町の放置林再生プロジェクト「森側(もりがわ)」に参画する「モリジェネ」(神奈川県横浜市)をはじめとする民間事業者や自治体関係者、清野和彦秩父市長、井上雅国横瀬町副町長ら町内外から約15人が2日間にわたるプログラムに参加。最上流の秩父市を中心に荒川の川上から川下までの自治体や企業が連携して課題解決を目指す「荒川流域圏構想」の理念に共鳴した民間主導の取り組みとして、現地視察や意見交換を行った。

 「森側」は、横瀬駅から徒歩15分ほどの「ウォーターパークシラヤマ」北岸にある放置されたスギ林を切り開き、在来種を植樹するなどして再生を進めているエリア。1日目は大雨の中での視察となったが、「雨だからこそ」地上に降った雨水と地中の湧き水の違いを比較する機会となった。現地では、同行した建設コンサルタント「八千代エンジニヤリング」の地質技術者で通称「石オタク」の長谷川怜思さんの解説を受けながら、森林の中に湧き水があることを確認。サーモカメラで見比べると、湧き水は雨水がたまった水たまりよりも水温が低いことが一目で分かり、参加者は驚きや感心の声を上げた。

 2日目は晴天の下、秩父神社の妙見信仰とゆかりの深い秩父市街地の「妙見七つ井戸」や知々夫滝坂水神社などの湧水地を巡った。長谷川さんは、「湧き水は直近に降った雨ではなく、数十年から数百年前の雨水が地中を長く循環して湧き出ているもの」と解説。街なかの水路でカワニナやエビ、サワガニなどの生息を確認したことも含め、参加者は足元を流れる地下水の時間軸や豊かな生態系に強い関心を寄せた。

 フィールドワーク後の討議セッションでは、2日間の現地調査での気づきを元に意見を交わした。森側の湧き水を生かしたビオトープ構想に加え、雨の日や湧水を巡る体験プログラムなど、水資源を地域づくりに生かすアイデアについて議論した。

 清野市長は「秩父市内の井戸や神社の関係を見ると、水が湧く場所を中心に町が発展してきた歴史を感じる。人口減少時代を迎える今だからこそ、地域に根差した湧き水の価値が改めて高まっていくのでは」と話す。井上副町長は「『森側』の森や水には大きなポテンシャルがある。水について知ることは、そのまま横瀬や秩父を知ることにつながる。改めて感じたきれいな水の魅力を、みんなで実感できるきっかけを作っていきたい」と期待を込める。

 今回の企画を主催したモリジェネの山口有里さんは「今後につながる面白いアイデアがたくさん出た。『やってみたらいいよ』と受け止めてくれるこの地域の懐の深さを生かし、皆さんと一緒にできることから挑戦していきたい」と意欲を見せる。

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