皆野町の自然公園「Mahora稲穂山」で5月2日、風をテーマにした体験型アートイベント「風が見える里山アート展」が始まる。同施設がゴールデンウイークに大規模なイベントを企画するのは今回が初めて。
「カザグルマ」は埼玉県のレッドデータブック最新版で「絶滅危惧I類」に分類される
里山の風景を生かした会場では、地域と連携した展示を展開する。「皆野町立皆野幼稚園」「緑ガ丘認定こども園」「大畑こども園」の園児が制作した風車を設置するほか、石の階段は「さやか学園」によるストーンアートで彩る。展望エリアには、小学生らが手がけた「こいのぼり」約100匹が泳ぐ。期間中は来場者がその場で作って飾り付けることもでき、展示が徐々に増えていく仕組み。制作した「こいのぼり」は持ち帰ることもできる。
園内の自生地では4月30日に、キンポウゲ科のつる性の植物「カザグルマ」の開花が確認されたという。同種は県のレッドデータブック最新版で「絶滅危惧I類」に分類される希少な植物で、直径10~15センチほどの花を咲かせる。下草刈りなどで数が減少し、野生で見られる機会が少なくなっているという。自生地近くのあずまやには園児が制作した風車を設置し、自生する花とアートが共存する風景を作る。
展望エリアのあずまやには計20問のクイズも用意。「秩父札所午歳(うまどし)総開帳」にちなんだ札所の問題や、埼玉県立自然の博物館で現在行われている展示「植物たちの生き残り術」とコラボレーションした植物の生存戦略に関する問題を掲出する。
期間中は毎日、風車やこいのぼり、竹の楽器作りなどのワークショップを実施(参加費は100円~)。日替わりで森林ヨガやかご編み、キッチンカーの出店なども予定する。
担当の長谷川玲さんは「新緑の時期を存分に楽しんでほしかった。風はいろいろなものをつなぐ要素がある。地域の人と一緒に作る体験を通じて、風が人や場所をつないでくれれば」と話す。
開園時間は10時~16時。整備協力金として入場料500円(小学生以下無料)が必要。期間中は、秩父地域の5カ所を巡る「“5つの風”をめぐるフォトラリー」も同時開催。5月10日まで。