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熊木町のギャラリー「こぐま座α」でカナダ出身写真家の展示「埼玉の美しき」

透き通る空気の中の落水

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 風景写真家ピーター・スコーヴさんの写真展「埼玉の美しき」が7月14日から、秩父市内にあるギャラリー古民家「こぐま座α」(秩父市熊木町)で開催される。

作家のピーターさん、カナダの雪山で撮影

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 ピーターさんはカナダ出身で熊谷市在住。16歳の頃に一眼レフカメラを購入したことがきっかけで、写真を始めた。1993(平成5)年から1999(平成11)年までカナダの風景を撮影し、カナダとアメリカのカレンダーや雑誌に掲載された。

 1999(平成11)年7月に来日し、2000(平成12)年から2003(平成15)年の間に日本の写真コンテストに参加し、数回受賞。2004(平成16)年に帰国したが、2006(平成18)年に再来日し、日本の自然風景を撮影し、雑誌掲載や写真集の発行、テレビ出演など幅広い活動をしている。

 かつては日本の百名山や世界中の山岳風景を写真に収めてきたが、結婚や子どもの誕生を機に、埼玉の風景に魅力を感じるようになったという。

 ピーターさんは「テレビ番組の中でタレントが『埼玉には何もない』と言ったことがあった。よく考えれば、私の撮った写真のほとんどは自然や穏やかな田舎の景色。何もないと言うのが正しいかもしれない。しかし、私の写真を見た人が埼玉県の魅力に気付いてくれるなら、私は心からうれしい」と話す。

 ピーターさんは普段はさいたま市で英語講師をしており、生徒に「埼玉の自然の魅力は?」と質問すると「埼玉には自然がありません」と答えるという。埼玉県南部に住む人たちにとって、秩父の自然はあまり知られてないのではないかと考え、16年ぶりにカフェギャラリーで展示を行うことを決めた。

 「会場の『こぐま座α』は古民家を改装したカフェギャラリー。温かい雰囲気が気に入り、この場所での開催を決めた」とピーターさんは話す。

 開催時間は11時~17時。火曜~木曜定休。観覧はワンオーダー制。今月23日まで。

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