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小鹿野町で津軽三味線と二胡のコンサート 秩父の奏者が「そよ風コンサート」

津軽三味線奏者の鈴木松哲寿さん

津軽三味線奏者の鈴木松哲寿さん

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 小鹿野町の原島達明さん宅にある「Hall REISUI(ホール レイスイ)」(小鹿野町三田川地区)で5月14日、 第11回「そよ風コンサート~津軽三味線と二胡」が開かれた。

二胡奏者の音織・OTOOLIさん

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津軽三味線の鈴木松哲寿さんと二胡の音織・OTOOLIさんは秩父出身の奏者。主催する原島さんは「津軽三味線の迫力、鈴木先生の人柄を伝えたいことと、二胡の音色の美しさを感じてもらいたかった」と話す。

 鈴木さんは津軽三味線を10歳で始め、13歳で師匠の木田林松寿さんより「木田流」の免許皆伝、「松哲寿」の名を受けた。16歳でNHK紅白歌合戦の演歌歌手の伴奏で出演もした。現在は木田流津軽三味線「-JU壽禮LY-(じゅらい)」会主として津軽三味線の普及活動に取り組んでおり、津軽三味線を採り入れたロックバンド「The Black Butterfly」の一員としても活動している。 二胡奏者の 音織・OTOOLIさんは秩父市や県内数カ所、練馬区で二胡教室を主宰しており、鈴木さんと10年ほど前から共演している。

 当日は「津軽じょんから節」「津軽よされ節」「津軽小原節」などの津軽五大民謡と呼ばれる曲から沖縄民謡などなじみある曲まで20曲を披露した。豪快に撥(ばち)をたたきテンポが早まる場面では拍手が沸いた。二胡はルーツや特徴の解説をした後、4曲を演奏した。

 コンサート前には、抹茶と吉田屋(吉田町)の上生菓子「若かえで」を振る舞い、曲の合間には入場時に配られた番号の中から奏者がそれぞれ番号を読み上げ、2人に記念品を贈った。

 来場者は131人。市内から参加した70代の女性は「秩父に来て35年ほどになる。主人は津軽 出身で津軽三味線や歌が好きだったので、一緒に聴いたことがある。最初の曲『嫁いびりの唄』 は忘れていたけれど、昔歌っていたような気がする。懐かしく聴かせていただいた」と話す。

 そよ風コンサートは年2回の開催を予定しており、次回は10月15日、コントラバス、チェロの演奏を予定。 チケットは1,000円(お茶付き)、高校生以下無料。

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