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「ちちぶ銘仙館」で銘仙館まつり パネル展示やくるみボタンづくりWSも

製織作業(浅見織物工場)

製織作業(浅見織物工場)

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 「秋の銘仙館まつり」が10月21日・22日、「ちちぶ銘仙館」(秩父市熊木町)で開催される。期間中は秩父銘仙伝統工芸士会が秩父銘仙伝統工芸士事業者紹介パネルを展示し、同会では初となるワークショップも予定する。

くるみボタンづくりワークショップも行う

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 秩父銘仙は明治時代に秩父で始まった絹織物。無地や縞(しま)模様が庶民の着物で一般的だった時代に、銘仙は「ほぐし捺染(なっせん)」という染め方を取り入れたことで、華やかな色使いや大胆なデザインが庶民にも着られるようになり、大正から昭和初期にかけて全国的に人気となった。2013(平成25)年には国指定の伝統的工芸品となり、現在も生産を続けている。

 同館は昭和初期に建造された旧埼玉県秩父工業試験場を利用した施設。過去には秩父地域繊維産業の発展のために大きな役割を果たし、現在では秩父織物や銘仙などに関する資料を展示するほか、繊維産業の後継者育成なども行っている。

 同会は、秩父銘仙で認定されている伝統工芸士6人から成る組織。従来は秩父市役所のエントランスの展示スペースを借りて作品展を行っていたが、趣向を変えて同館でのパネル展示を企画した。

 パネル展示の内容は各伝統工芸士が率いる新啓織物、浅見織物工場、寺内織物、逸見織物、秩父織塾工房横山、マグネティックポールの紹介をはじめ、各事業者の特徴や歴史や作業工程の写真、生地見本など。会場のモニターを使ってビデオ上映も行い、一部の事業者の商品は売店で販売もする。

 当日は一部の事業者の端切れを使った「くるみボタン」のワークショップも行う。20種類弱の秩父銘仙や秩父織物の端切れから好みのものを選び、丸くカットしてくるみボタンを作る。普段は反物のみを販売し、端切れを取り扱っていない事業者の生地が使えるのはまれだという。でき上がったくるみボタンはブローチやペンダントトップやヘアゴムなどに活用できる。

 開館時間は9時~16時。入館料は、大人=210円、小・中学生=100円。展示・ワークショップは、21日=10時~16時、22日=9時~15時。ワークショップの参加費は600円~。

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