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秩父出身の高大生が小学生向けにワークショップ 秩父神社の歴史学ぶ

「こどものまちプロジェクト」が1回目のイベントを行った

「こどものまちプロジェクト」が1回目のイベントを行った

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 秩父出身の大学生・高校生が立ち上げた「こどものまちプロジェクト」が8月21日、小学生を対象に「秩父歴史探究~秩父神社編~」と題したワークショップを行った。

「瑞穂太鼓会」による秩父屋台囃子の演奏と太鼓体験

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同団体のイベントは今回が初めて。当日は、秩父神社(秩父市番場町)でクイズラリー、秩父ファームステイ(中村町)でグループワークを行った。

 大学生・高校生が主体となり、「こども中心のまちづくり」を目的に活動している同団体。代表の井上遼一郎さんは大学2年生。井上さんは「小学生に秩父地域の歴史や文化に興味関心を持ってもらい、若者の協調性と主体性を育てていくことが目的。若者は自分たちも含めて『若者』としているので、子どもたちと一緒にイベントの中で成長できれば」と話す。

 当日企画・運営メンバーとして集まった大学生10人と高校生5人の大半が秩父市出身で、秩父地域の小学生22人が参加した。参加者の募集は1週間で定員に達したという。

 同団体メンバーで秩父市出身の大畑翼さん(大学2年)は「自発的に何かを行う機会がなかなかないので、井上さんから声をかけてもらえてありがたかった。秩父の小学生と関わる機会は一般の大学生ではあまりないと思うので、今後も参加してくれた小学生に、秩父をもっと好きになってもらえるような活動をしていきたい」と話す。

 当日は午前中に秩父神社の神主から秩父神社の成り立ちや社殿の彫刻の話を聞いた後、小学生と大学生・高校生がチームを作って秩父神社にまつわるクイズラリーを行った。午後はチームごとに活動した内容をまとめ、発表した。発表会の後に「瑞穂太鼓会」による秩父屋台囃子(ばやし)の演奏と太鼓体験を行った。

 参加した秩父市在住の小学生の保護者、黒沢真美さんは「地元出身の高校生や大学生が地元の子どもたちに教えてくれることや、10~20代と私は接点が少ないのでいい企画だと思い参加した。秩父地域の人はつながりを大切にしているので、今回のイベントがみんなにとって良いつながりになれば」と話す。

 井上さんは「イベントは多くの秩父地域の方に手助けしてもらって実現できた。神主さんの話は自分たちが聞いても面白く、勉強になった。今回は秩父神社を探究の舞台にしたので、次回以降は秩父の養蚕などの文化を巡るようにしていきたい。ここからが本格的なスタート」と話す。

同プロジェクトの活動はインスタグラムを中心に発信していくという。

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