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小鹿野町で「みどりの村 こどもマルシェ」 仕事体験など親子570人参加

イベントの終わりには青いリストバンドを着けて会場清掃を行った

イベントの終わりには青いリストバンドを着けて会場清掃を行った

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 「みどりの村 こどもマルシェ」が4月28日、小鹿野町にあるみどりの村(小鹿野町飯田)で 開催され、約570人が参加した。オフィスプラス(秩父市大野原)、高橋造園(小鹿野町下小鹿野)、こどもの居場所(小鹿野町両神薄)が共同で主催した。

おかえり集学校の「デザイナーになってみよう」のブース

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 同イベントを中心的に取りまとめたのは、「こどもの居場所」代表で「オフィスプラス」のコミュニティーマネジャーを務める染谷かおりさん。染谷さんは小鹿野町三山出身で、以前は横浜の中学校で英語の教員を務めていた。結婚後は横浜から山梨に移り住み、2020年に地元である小鹿野町へと戻った。現在はオフィスプラスでの勤務や自身で英語教室やパンを中心とした料理教室、夫の陽介さんと共にアウトドア教室を開くほか、昨年4月に立ち上げた子育てを支援するイベントや場作りを行う「こどもの居場所」の運営なども行う。

 「こどもの居場所」で行った「防災キャンプ」では、子どもができる防災、防災食を使った調理、防災工作などをしながら親元を離れて過ごした。「東日本大震災で揺れた時は授業中だった。子どもたちへ防災意識を持ってもらうことや、避難所でどう過ごしたらいいかを伝えていくことにも興味を持つようになった」と、染谷さんは振り返る。

 染谷さんは幼い頃から父に連れられてキャンプによく行き、親元を離れて過ごす「こどもキャンプ」などにも参加していた。「大人になってから北海道で行われるこどもキャンプにスタッフとして参加し、全国に友人ができた。山梨で行われたこどもキャンプでは『調理師になろう』という企画で講師スタッフとしても関わり、自身の子どもも参加させた。今回行ったこどもマルシェは過去の経験を生かし、友人たちにも協力を仰いだ」と話す。

 当日は地元の店や企業が子どもたちへ仕事体験を行い、クレープのデコレーション、トラクター乗車、小さな家の組み立て、トイドローンの操作、カメラマン、デザイナー、メダカがすめるビオトープ作りなど多岐にわたった。染谷さんは「地元ならではの仕事体験ができて良かった。小鹿野や秩父のジオパークを学ぶ吉田健一さんの化石堀りや、ちちぶエフエムのパーソナリティー体験では放送に日産サクラ(電気自動車)を使って環境への配慮も学べたのでは。子どもだけではなく、保護者や講師も楽しんでいたのもうれしかった」と話す。

 イベントの片付けは日本財団のCHANGE FOR THE BLUE(チェンジ・フォー・ザ・ブルー)の取り組みに賛同し、青いリストバンドを着けて会場清掃を行った。「海をきれいにするためには、水源である秩父地域から川を流れて海に水が届くので、山のある秩父地域からもこの取り組みを発信していきたい。小鹿野や秩父の子どもたちが地元を離れても『山に住んでいて良かった』と思える環境づくりをしていけたら」と話す。「今後、マルシェも定期的に開いていく。当日は駐車場が満車になってしまうほど来場していただいたので、今後は対象を絞るなど工夫していきたい」とも。

 次回開催は6月を予定する。

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