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秩父にペットと泊まれる一棟貸し宿「にこの宿」 犬猫以外のペットも利用可

石川夫婦と愛犬の「にこ」

石川夫婦と愛犬の「にこ」

 秩父駅から車で7分ほどの場所にペットと泊まれる一棟貸しの宿泊施設「にこの家」(秩父市大宮)が完成し、4月17日・18日にお披露目会が行われた。

特に床材にこだわっており、滑りづらさや足音などが素材によって異なる

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 同施設は、犬や猫だけでなく、フェレットやウサギなど多様なペットと共に宿泊できるのが特徴。建物は2階建てで、1階に約20畳のリビングダイニング、2階に約10畳と6畳の寝室2部屋を備える。敷地内には普通車2~3台の駐車が可能。

 所沢市在住の石川拓さん・めぐみさん夫婦が経営する同施設。秩父の知人を訪ねた際、縁あって「空き家を活用してみないか」と打診を受けたことが開業のきっかけとなった。2人は愛犬で5歳のビションフリーゼ「にこ」を連れて旅行や外出をする中で、多くの宿泊施設でケージ利用や布団利用の制限があることに違和感を抱いてきたという。自分たちはもちろん、訪れる人にとっても気兼ねなく過ごせる場所を設けたいと考え、2年ほど前から準備を進めてきた。

 約13平方メートルの庭のドッグランには当初、天然芝を採用した。2人は自家用車で施設とホームセンターを10往復ほどして土や資材を運び込み、自らつるはしを振るい、地盤改良から芝張りまでを行った。管理の難しさに直面したことや、秩父特有の酷暑からペットの肉球を守るため、遮熱性の高い人工芝へ転換した。

 室内とドッグランの柵の工事は当初、秩父の施工業者に依頼し、壁紙の張り替えやクッションフロアの施工を終えていた。2人は「当時は自分たちの具体的な構想が固まりきっていなかった」と振り返る。施工に不備はなかったものの、その後に参加したドッグイベントでペットとの暮らしに特化したリフォームを手がける専門業者と出会ったことで方針を変更。「犬がより過ごしやすい環境」を追求するため、悩んだ末に再度、施工を依頼した。

 2度目のリフォームでは特に床材にこだわった。1階の床面や階段には、起毛素材で吸音・防滑仕様の床材を採用。2階の客室では、滑りにくいフローリングにさらに特殊なコーティングを施した部屋と、異なる素材の部屋を設け、ペットの爪音や歩行感の違いを比較体験できる構成にした。1階の押し入れは大幅に改造し、猫が立体的に遊べるキャットタワーとケージ機能を備えた専用スペースを設けるなど、多様なペットが落ち着ける工夫を凝らしている。

 施設では資材を気に入れば購入や相談につなげる「住まいラボ」としての機能も備える。2人は「犬だけでなく、猫や小動物など、どんな家族でも同じ場所で時間を過ごせる場所にしたい。私たちは自宅のリフォームでも素材選びで苦労した経験があるので、ここでの体験が自宅の暮らしを考えるきっかけになれば」と話す。

 今後は、秩父地域のペット可施設を網羅した独自の「ペット連れスポットマップ」を制作する構想もある。2人は「これまでインスタグラムで埼玉県内を中心に約60軒のペット同伴可能店を開拓し、情報を発信してきた。秩父で『この店に行けば一緒に食事ができる』などの情報を可視化することで、飼い主がペットと一緒に秩父の思い出を作れる場にしていきたい。将来的にペットフレンドリーな店が秩父に増え、『秩父にはペットと一緒に行けるスポットがいっぱいある。また秩父に行きたい』と思ってもらえるような体験を届けられたら」と話す。

 宿泊料金は1棟貸し1泊5万円~。最大5人まで宿泊可能。現在、予約サイトの開設準備を進めており、ゴールデンウイークごろから順次受け付け開始予定。

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