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秩父で小学生と若者が共に過ごすイベント 「つながりの大切さを伝えたい」

当日は小学生約40人が参加。「こどものまちプロジェクト」は大学生・高校生で組織されている。

当日は小学生約40人が参加。「こどものまちプロジェクト」は大学生・高校生で組織されている。

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 一般社団法人「こどものまちプロジェクト」が3月15日、秩父で「秩父でつながる光と絆~私たちがこどもに伝えたいこと~」を開催した。

おっきりこみ作り

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 同プロジェクトは秩父出身の大学生・高校生約30人で組織されており、地元企業・団体の協賛の下、地域住民と協力して企画・運営している。コロナ禍で人との交流が少なかった若者たちが「みんなで集まり同じ時間を過ごす大切さを伝えたい」との思いから企画し、当日は約40人の小学生が参加した。

 午前の部では、秩父市福祉女性会館で小学生と大学・高校生が協力して「おっきりこみ」作りに挑戦した。「おっきりこみ」は、小麦粉を練って作る太めの手打ち麺を野菜と一緒に煮込んだ郷土料理。完成した料理を昼食として味わい、地元の食文化に親しんだ。

 午後の部では、段ボールハウスを製作。子どもたちは思い思いにセロハンで装飾した作品約45個を「秩父札所15番・少林寺」に運び込み、点灯式を行った。地元出身の音楽家・ゑ川史子さんと水野晋太郎さんと共に「ちちぶデイズ」を合唱。さらに、秩父を代表する卒業式ソング「旅立ちの日に」を、作曲者・高橋浩美さんの伴奏で歌い上げた。

 点灯式は一般客にも公開し、訪れた地域住民の後藤剛久さんは「大学・高校生と子どもたちと、プロジェクトに関わる大人たちが世代を超えて皆が幸せそうな顔だった。『こんなことができるのか』と、うらやましいような思いもある。素晴らしかった」と振り返る。

 同法人代表理事の井上遼一郎さんは「今回は今年大学を卒業するメンバーが中心となって企画運営しており、出会いもあれば別れもある。さまざまな思いをみんなで共有できたのでは。今後も地域のために何ができるか、しっかりと軸を持って考え進んでいければ」と期待を込める。

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