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横瀬町で子どもの「足育講座」 正しい靴の履き方など指導

小島さん(右から2番目)、中里さん(一番左)と新井さん親子、ヤギのきの(奥)

小島さん(右から2番目)、中里さん(一番左)と新井さん親子、ヤギのきの(奥)

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 未就学児の親子を対象とした「足育講座」が5月19日、横瀬町の「暮らしの研究室 きのみち」(横瀬町横瀬)で行われた。講師は同所の小島ひとみさんと「フットケア tomo ちちぶ」の中里友美さん。

子どもの靴を見ながら、「良い靴」の選び方を説明

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 小島さんはさいたま市岩槻区出身。以前は理学療法士として病院や介護保険施設などで勤務しており、2018(平成30)年に横瀬町へ移住して地域おこし協力隊として活動していた。2020年から同所を拠点に「しきじま整体」を開き、5月23日で4周年を迎えた。

 中里さんは普段は老人保健施設で看護師として勤務。「フットケアスペシャリスト」として活動し、シューフィッティングスペシャリストの認定も取得している。休みの日には秩父メディカルフィットネスでフットケアを提供し、巻き爪やうおのめのような足のトラブルの相談などを受けている。

 小島さんが中里さんに巻き爪について相談したことがきっかけで交流がスタート。「以前、子どもの運動発達に携わっていたころから、子どもの足や靴のことがとても気になっていた。いつか拠点で足や靴のことができないかと思っていて、中里さんが持っていた『小児靴の手引き書』という本に興味を持った」と小島さんは振り返る。

 当日は親子4人が参加。子どもの足の特徴や足趾(そくし)のトレーニング方法、さまざまなメーカーの靴や靴下を触りながら選び方のポイントや正しい履き方などを紹介した。「1時間の講座で全員が座学で学ぶのではなく、子どもと大人がどちらも楽しめるようにしている。飼っているヤギの『きの』のごはんを探そう、と子どもたちに声をかけると傾斜を駆け上がって一生懸命動き回ってくれるので、全身の使い方も見られる」と小島さん。

 参加した秩父市在住の新井奈緒さんは「私は歯科衛生士の仕事をしている。歯科では矯正治療を行っているが、ワイヤーやマウスピースなどで歯を並べるだけでなく、普段からの姿勢がとても大切だと感じる。体の土台となる足のことを学び、何を基準に『良い靴』を選べばいいのか分かった。小学校に上がった長男が、1日のほとんどを上履きで過ごすことについて、足にとってどうなのかと疑問があり悩んでたが、面ファスナーで足にフィットしやすいものがあることも知れたのが良かった。休みの日にはなるべく子ども達と歩いて、楽しく健康的に足育を続けていけたら」と話す。

 中里さんは「幼い頃から正しく足を育てることは、成長後に扁平足・外反母趾などの変形や腰痛などのトラブルを防ぐことにつながる。子どもは足の骨がまだしっかりしていないので、足を支える靴選びと正しい履き方は特に重要。足の使い方を含め、0~6歳の『足づくり』が大切なことを多くの人に知ってほしい。子どもの足と靴の話をしているが、正しい靴の履き方は大人が見本となることで子どももまねをする。正しく履くと歩きやすくなり、つまずきや転倒防止にもなるので家族全員の健康につながれば」と話す。

 足育講座は毎月第3日曜に開く(8月と3月は休み)。参加料は1組3,000円。定員3組。申し込みはLINEとインスタグラムで受け付ける。次回は6月16日を予定。

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