秩父法人会女性部会の新春研修会が1月24日、長瀞駅から徒歩3分ほどの場所にある旅館「長生館」(長瀞町長瀞)で開催され、秩父経済新聞の伊藤美裕紀副編集長が講演を行い、約40人の部会員と来賓が参加した。
同法人会は1949(昭和24)年に任意団体として設立、1990(平成2)年に女性部会が設立された。対象地域は秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町・東秩父村で、現在は955社が所属する。女性部会では定期的に研修や視察会を行ったり、小学生への租税教育活動として租税教室や税に関する絵はがきコンクールを行ったりしている。
当日は、「ローカルメディアが取り上げる『ハッピーニュース』」をテーマに伊藤さんが講演を行った。伊藤さんは東京都江戸川区出身で、2019年5月に夫と朝霞市から横瀬町へ移住した。同町地域おこし協力隊に着任し、秩父のコミュニティーFM「ちちぶエフエム」のパーソナリティーとして取材してきた経験などを生かし、2021年10月から秩父経済新聞の記者としても活動する。
講義では、秩父経済新聞のメディアの紹介やメディアに取り上げられるメリット、過去に取材・掲載した記事による効果、ニュースとして取り上げられる事柄やSNSで個人でできる情報発信などについて紹介した。
理事で女性部会長の「秩父丸通タクシー」(秩父市宮側町)金子理惠子社長は「2021年12月に伊藤さんに当社を取材してもらい、秩父に移住してきた女性の記者がいることを知った。我々の仲間にはまだ秩父経済新聞を知らない人もいると思い、秩父に特化したウェブメディアのことなどを知ってもらうために伊藤さんに声をかけた」と話す。
伊藤さんは「移住者ということに引け目を感じることもあったが、秩父の人の温かさに助けられている。取材を通して秩父を知り、年を追うごとに秩父を好きになっている。地域に特化したメディアだからこそ取り上げられるニュースもあるので、今後も秩父地域の情報発信に努めていきたい」と話す。