1749年創業の秩父の酒造会社「矢尾本店」(秩父市別所、TEL 0494-22-8787)が、今夏限定で「秩父錦」の3種類の酒「CRAFT SAKE」を発売した。コロナウイルスの感染拡大の先行きが見えない中、飲食店での需要が大幅に減ったうえ、秩父地域に多くある祭りでの消費もほとんど見込めない状況を踏まえ、家庭内で酒を楽しんでもらおうと商品化した。
5月に先行販売した黒いラベルの「辛口純米 山田錦 Tradition」は、原料米に山田錦を使い、混ぜ物の無い辛口となっている。1900本限定で、価格は1,650円。
7月に発売したのは緑のラベル「白麹(こうじ)純米吟醸原酒 Unification」。原料米に秩父産キヌヒカリを使い、果物のような吟醸香、かんきつ系を思わせる酸味と米の甘さが特徴。1300本限定で、価格は1,760円。
8月には、オレンジ色のラベル「純米吟醸 雄町 Rampage」を発売。原料米に雄町を使い、「真っすぐな味の中に良質な酸味」が特徴。1600本限定で、価格は1,980円。
同酒造の豊田哲也取締役は「店では味わえないちょっと変わったお酒にチャレンジした。いずれもスッキリした飲み口になっているので、良く冷やして暑い夏の『家飲み』を楽しんでもらえれば」と話す。
市内の酒販店や観光施設、矢尾本店物産館で扱う。