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新工場建設に使われた皆野町の木材伐採跡地に苗を植樹 官民連携で

植樹されたスギの苗

植樹されたスギの苗

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 皆野町金沢にあるウッディーコイケ(秩父市影森)の伐採現場で、6月10日に植樹活動が行われた。OKI(東京都港区)、大成建設(東京都新宿区)の社員や埼玉県秩父農林振興センターの職員、総勢約100人が参加した。

スギの植樹は総勢約100人が参加した

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 昨年4月に竣工したOKI本庄地区の新工場建設に使われた皆野町の木材伐採跡地に、ウッディーコイケの技術指導・苗木提供の下、1,160本のスギの苗を植えた。

 植樹活動は「埼玉県森林づくり協定」によって実現。自治体(埼玉県)、発注者(OKI)、施工業者(大成建設)、森林業者(ウッディーコイケ)の4者が連携し、建物の建設のために伐採された現場に植樹することで、森林の循環を次世代につなぐことを目的としている。

 開会式では、ウッディーコイケの小池啓友常務が「過去には、埼玉県でも伐採現場で命を落とした僕と同年代の方もいる。林業に関わる人間が命を懸けて業務に当たっていることを、弊社の社員との交流を通して少しでも体感してほしい」と呼びかけ、参加者は植樹を通じて交流を深めた。

 植えたスギの苗木は人間の背丈を超えるまで育つのに7~8年かかる。それまでに枯れてしまったり、周りの下草に負けてしまう苗もあるという。そのため「下草刈り」「つる切り」、枯れてしまった場所に再び苗を植える「補植」という工程が重要となる。

 OKI本庄工場の海蓋知志工場長は「これまでの地域密着の活動は、寄付や清掃活動などが多かった。今回は、より林業の現場に近い取り組みを通じて、社員が環境への意識を高めてほしい」と話す。

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