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小鹿野町の女性専用サロン「パルムリゾート秩父」が5周年

店主の小尾優海香さんと看板犬のスッチ

店主の小尾優海香さんと看板犬のスッチ

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 小鹿野町にある女性専用サロン「パルムリゾート秩父」(小鹿野町長留、TEL 0494-26-5636)が11月3日で5周年を迎えた。

パルムリゾート秩父 外観

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 同店は、平日は地元客向けにエステや整体やマッサージを提供しており、利用客限定で温泉に入ることもできる。週末は観光客向けの営業でファスティング(断食)プランを提供。最大8室13人が宿泊できる。

 店主の小尾優海香さんは東京都出身。ヘアメークなどの美容関係にも興味があったが、大きな災害などがあった場合は美容が後回しと感じることがあったという。両親がコンビニを経営していたため接客業に親しみがあったことや、手に職をつけたいなどの思いから、専門学校に通って整体師になった。

 整体院で施術する一方で、専門学生などへ整体を教えるインストラクターも行っていた。その働きがきっかけとなり、エステサロンを運営する「コアトラストワークス」(東京都新宿区)の経営に関わることになった。同社では2005(平成17)年から江古田や池袋、所沢、川越などで店を営業しており、小尾さんは指導や施術を行っていた。(現在、池袋店・所沢店は閉店)

 2015(平成27)年、同社10周年のタイミングで何か新しいことをしようと「エステを利用するお客さまに自然豊かな地で、心身ともに癒やされてほしい」と宿泊施設の企画が立ち上がった。西武線沿線に店があることから、スタッフや利用客も沿線に住んでいることが多く、同線終点の秩父に店を開くことになったという。

 小尾さんは「もともと中古物件を探すのが好きで、温泉宿だったところが空き物件になっているのを見つけ、ここならお客さまに喜んでいただけると思った」と当時を振り返る。「女性にくつろいでもらうため、女性専用の施設にした。化粧などもせず開放的に過ごすお客さまも多い。施設の入り口が道路から少し入り込んだところにあるので、利用客以外が入ることも少なく、よりリラックスしやすいのでは」とも。

 30代後半で小尾さんは「もっと体のことを提案したい」と栄養士の専門学校に2年間通い、その経験を生かして宿泊客向けの食事は小尾さんが栄養管理やカロリー計算をしてメニューを決めている。調理を担当しているのは小尾さんの両親。施設マネジャーとして予約管理や経理、最寄り駅からの送迎などは弟が担当している。「都内で忙しく働いていた頃から家族には手伝ってもらっていて、とても心強い」と小尾さん。

 「女性も男性と同等に働く時代になったが、女性はそこまで頑丈にできていないので、無理して働いている人が多いように感じる。のんびりする時間や、休む時間を増やしてもらえれば。看板犬のスッチや、ヤギのメイくんとユキちゃんもいるので、いろいろな面から癒やされに来てほしい」と呼びかける。

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