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寄居町で企画展「秩父を散歩しませんか?~神社仏閣に地形と石を訪ねる」

「川の博物館」学芸員の室井美穂さん

「川の博物館」学芸員の室井美穂さん

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 寄居町の埼玉県立川の博物館(寄居町小園、TEL 048-581-8739)で現在、企画展「秩父を散歩しませんか?~神社仏閣に地形と石を訪ねる」が開催されている。

秩父札所26番円融寺の床下から見つかった礫石経(れきせききょう)

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 荒川を中心とした河川を対象に、自然や人々の暮らしとの関りを扱う河川系総合博物館で1997(平成9)年に開館した同館。荒川と人々の暮らしがメインテーマのほぼ実物大のジオラマや川下りを疑似体験できるシアタールーム、治水・利水の学習ができるウオーターアスレチック施設などがあり、年間を通してさまざまな企画展を開いている。展示設備の「大水車」「荒川大模型173」「大陶版画『行く春』」は、その規模において日本一だという。

 同展では、荒川上流域の秩父地域にある神社や寺に焦点を当て、荒川が作り出した地形とそこに暮らす人々に親しまれている「石」を取り上げている。

 昨年、秩父札所26番円融寺(秩父市影森)の本堂改修工事の事前調査をした際に、床下から大量に見つかった礫石経(れきせききょう)約900点は初公開で、来春には寺の本堂床下に収めるという。他にも札所3番常泉寺の「子持石」のレプリカや椋神社(蒔田)所蔵の「雨乞い祈願に使われた石棒」など約130点を展示している。

 同館学芸員の室井美穂さんは「荒川上流域には特徴のある地質、地形があり、そうした場所が神社や寺と結びついている。そうした中で見られる「石」は信仰の対象になっているものもあり、古来人々の暮らしが地質、地形、石といったものに関連していたことが想像できる。秩父地域を散歩する際に、こうした楽しみ方を、この展示で感じ取ってもらえれば」と話す。

 開館時間は9時~17時。月曜と年末年始休館(月曜が祝日・振替休日等の場合は開館)。入館料は一般410円ほか。11月23日まで。

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