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秩父「木亭」で藍染めの端切れを使った二人展 リース作りワークショップも

「齋藤染物店」の齋藤さんと「月日ノ音」の水口さん

「齋藤染物店」の齋藤さんと「月日ノ音」の水口さん

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 染物店「齋藤染物店」(秩父市熊木町)の齋藤馨さんと秩父を中心に活動するブランド「月日ノ音(つきひのね)」の水口美智代さんによる二人展「〇と□展(まるとしかくてん)」が8月29日、喫茶店「民芸茶房 木亭」(野坂町)で始まった。

ワークショップでは、作り方を丁寧に説明する

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 期間中、月日ノ音の作品約70点を展示・販売するほか、齋藤染物店の端切れを使ったリース作りワークショップや藍染め半纏(はんてん)生地を使ったアトリエジャケットの受注販売も行う。

 水口さんと齋藤さんは、子どもが同じ幼稚園に通っていたことから交流が始まったたという。以前から水口さんがフェルトや生地を使って服や服飾小物を作っており、そのことを知った齋藤さんが2020年ごろ、「藍染めの半纏(はんてん)の端切れから何かもの作りができないか」と持ちかけた。

 その後、水口さんは同店の藍染めの生地や白抜きに模様になった生地の一部を切り取ってはぎ合わせた作品を作り始めた。現在はバッグをメインに、がま口、巾着、ブローチ、ブレスレット、コースターなどを展開する。

 水口さんは「カラフルなものが好きなので、藍の色や色抜きした白い色を組み合わせるだけでなく、最近はシルクスクリーンで藍染めの生地に色をプリントして作品のアクセントに使っている。私の作品は一般受けするものではないと思うので、気に入ってくれるお客さまに出会えると、とてもうれしい」と話す。

 二人展は昨年5月、カフェ「tea Roma」(横瀬町横瀬)でスタートした。齋藤さんは「染め物をしている人と、その生地で作品を作っている人と、一緒に展示できたらと思い、水口さんと企画をスタートした」と振り返る。昨年12月にポップアップショップ「サロンニューヤング(番場町)で開催し、今回で3回目。「木亭には、他の作家の展示を見にきた際に雰囲気が良く、自分たちの作品にも合いそうだと感じた。喫茶店なので、お客さまにもゆっくり見てもらえると思う」とも。

 30日・31日は齋藤さんによるワークショップも行う。約4センチ四方に切り取った藍染めの手ぬぐいやバンダナの端切れを使い、リースを作る。折り畳んだ端切れを、竹串を使ってドーナツ状の発泡スチロールの土台に刺して接着剤で固定していく。「使う端切れは参加者に自由に選んでもらう。藍が多い端切れや白が多い端切れなど、組み合わせや刺し方で作品に個性が出る。30分ほどで作り上げる人もいるし、喫茶店なので何か飲んだり食べたりしながらゆっくり作ってもらっても構わない。失敗はないので楽しんでもらえたら」と呼びかける。

 小鹿野町から訪れたワークショップの参加者は「繰り返しの作業なので、無心になってできる」と話す。横瀬町から訪れた参加者は「隣の人の作業と見比べて、センスがないかもと途中まで不安になっていた。端切れをたくさん刺していくうちに、どんどん愛着が湧いて自分だけの作品になった」と話していた。

 展示時間は10時~17時。入場無料。ワークショップの受付時間は10時~15時。参加費は1,100円~(ワンオーダー制)。9月1日まで。

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