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秩父札所34カ所で「エンジョイ散華」 ストラップ発売、札所巡りを身近に

秩父札所連合会事務局のメンバー

秩父札所連合会事務局のメンバー

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 秩父札所34カ所で開催中の「エンジョイ散華(さんげ)」にちなんだ「エンジョイ散華ストラップ」を6月24日、秩父札所連合会が発売した。散華の配布に合わせて同会がグッズを発売するのは初めて。

エンジョイ散華は各札所の特徴をデザインしている

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 散華は寺院で法要を行う際、供養のためにまく花のこと。以前はハスなどの生花を使っていたが、現在はハスの形をかたどった色紙で代用するのが主流となっている。秩父札所では12年に一度行う「秩父札所午歳総開帳」に合わせ、オリジナルデザインの散華を配布することが多いが、再来年に行う総開帳に先駆け、同企画をスタートした。

 各札所で観音様にお参りをした後に御朱印や重ね印(御朱印=500円、重ね印=200円)を授かると、散華も一緒に授かれる。御朱印なしの場合は各札所で授与(1枚100円)。散華は専用のA2サイズ「エンジョイ台紙」(1,000円)に貼り付けられるほか、しおりやお守りなどとしても使える。台紙は、1番・8番・11番・13番・30番・32番・33番・34番・秩父観光情報館1階で頒布している。

 散華と台紙のデザインを担当したのは横瀬町出身のデザイナー・若林夏さん。若林さんが秩父札所34カ所に足を運び、各寺の特徴をデザインに盛り込んだ。若林さんは2020年、横瀬町民向けに販売した「プレミアム付商品券」のデザインも担当。秩父札所32番「法性寺(ほうしょうじ)」(小鹿野町般若)の住職・荒谷哲巨さんが高校の同級生という縁から、エンジョイ散華のデザイン企画がスタートした。

 荒谷住職は「プレミアム付商品券のデザイナーの名前に見覚えがあり、同級生の若林さんだと気づいた。『年齢や性別を問わず、気軽に楽しく札所巡りができるように』と気持ちを込め、かわいくポップなデザインを得意とする若林さんにお願いした。散華や台紙だけでなく何か作れないかと話が持ち上がり、エンジョイ台紙のキャラクターを使って小さなグッズを作ることにした」と振り返る。

 同会の事務も務める秩父札所1番「四萬部寺(しまぶじ)」副住職の丹羽隆浩さんは「秩父札所午歳総開帳に向け、秩父札所の認知が進むような方法を模索している。ロゴを作ったり、カラーのパンフレットを新しく作ったり、札所を一緒に巡る企画なども行っている。今回のストラップも、秩父札所に興味を持つきっかけの一つになれば」と話す。

 同会の事務局長を務める秩父札所10番「大慈寺(だいじじ)」(横瀬町横瀬)副住職の斉藤雄大さんは「札所を訪れたらまずは観音堂をお参りして、心を静めて御朱印や散華を授かってもらえたら。札所巡りというと敷居が高く感じる人も多いかもしれないが、まずは気軽に足を運んでほしい」と呼びかける。

 ストラップのキャラクターは「みどりちゃん」「カンノンさま」「おにぎりちゃん」「巡礼ネコさん」「オウマさま」「いちごちゃん」で、ひもの色は5色。価格は各440円。四萬部寺や秩父観光情報館や秩父札所連合会の通販サイトで販売しており、今後は各秩父札所寺院や、ホテルや旅館などでも販売を目指している。

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